健康ブログ

《医師直筆》喉が痛すぎ!白い膿・白苔があれば溶連菌かも!

からだプラン編集部

こんにちは。

 

からだプランの橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

さて今回は、溶連菌(ようれんきん)についてのお話です。

 

先日外来でこんなやり取りがあったので(アレンジして)ご紹介したいと思います。

 

 

患者さん
「先生、久しぶり。ちょっと二日前からかなり喉が痛くて、治らないから見てほしいんだけど」

 

橋本
「ほいほい。(喉を見て)あー、真っ赤だね。白苔もついてるし、溶連菌かもしれないね」

 

患者さん
「白苔?ていうか、あたしも?」

 

橋本
「あ、お子さんが溶連菌って診断されてるとか?」

 

患者さん
「さすが占い師。そうなのよ、なんだか流行ってるって言ってたわ。」

 

橋本
「誰が占い師だい。」

 

患者さん
「ま、先生の事だから、いつも通り抗生剤くれないんでしょ。風邪薬だけちょうだいな」

 

橋本
「いや、今回はきちんと抗生剤を飲んでもらうよっ」

 

患者さん
「まあ!アマノジャクな占い師さんだ事っ!」

 

橋本
「きええええ\(‘ω’)/」

 

ということで、溶連菌についてのお話をしたいと思います。




☆溶連菌の恐ろしさはダブルパンチ!

溶連菌の恐ろしさは、二度あります。

 

一つずつ説明したいと思います。

 

溶連菌自体の直接の組織破壊

まず一つ目の恐ろしさは、溶連菌自体の攻撃です。

 

どういうことか説明しますね。

 

溶連菌が人の身体に入り込み、そこで増殖すると、そこにある人の細胞が壊れたり、炎症が起きたりします。

 

それが喉や耳、髄液の中で起こると、それぞれ急性咽頭炎中耳炎髄膜炎などの症状が出てしまいます。

 

例えば、それが喉で起こった場合の急性咽頭炎では、喉の奥が炎症を起こし、発熱や喉の痛みが出現します。

 

まとめると、溶連菌が入り込んでしまった場所では、ひどい炎症が起きてしまうんですね。

 

 

溶連菌の毒によるリウマチ熱や急性腎不全など

また、細胞の中で溶連菌が増えることによって、溶連菌から毒素が出てきます。

 

その毒によって腎臓が障害を受けたり(急性腎不全)、呼吸器系がやられたり(急性呼吸窮迫症候群,ARDS)します。

 

また、血液が溶けたり固まったりのバランスがやられたり(播種性血管内凝固症候群)、ひどい時には全身の臓器がやられたり(多臓器不全)することもあります。

 

こうなると、最悪の場合は死に至る場合もあります。

 

溶連菌は人間に対して、直接による攻撃と、毒素による攻撃の両方をしてくるんですね。

 

つまりダブルパンチです。

 

↑絵にするとこんな感じですね。




☆溶連菌についての動画を作りました

文字が多いので、ここで動画の気分転換です♪

溶連菌について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪




☆診断の仕方

このように恐ろしい溶連菌ですが、溶連菌による咽頭炎にかかった人の多くには、四つの特徴があります。

 

診断では、その特徴を見極めることが大事になってきます。

 

それでは、ひとつづつ紹介していきますね。

 

①38度以上の発熱

溶連菌に感染すると、38度以上の熱を出します。

 

②のどの痛いコリコリ

医学的には「圧痛を伴う前頸部リンパ節腫脹」と言われます。

 

首の部分のリンパ節が腫れてしまって、それを押すと痛いという症状です。

 

外来に来る患者さんの言葉を借りると、「喉が痛くて、食欲はあるのに水も飲めなかった」という表現のこともあります。

 

③のどの奥の白苔

のどの奥を見ると、扁桃と呼ばれる部分が見えます。

 

溶連菌で炎症が起こると、そこから白い膿(白苔)が出ます。

 

これは白血球のうち、好中球という免疫細胞が、溶連菌を食べて死んだ後を意味します。

 

また、溶連菌感染症の特徴として、のどが痛い割には、咳があまり出ないことも大切です。

 

④上あごの特徴

軟口蓋(上あご)の小点状出血や、ベロが一期見たくなってしまう苺舌という、特徴的な変化が起こることもあります。

 

迅速キット

これらの変化を見つけたら、最近では喉をグリグリする迅速診断キットを使って、溶連菌の感染の有無を確定させます。




☆溶連菌の治療は抗生剤を使う

診断の結果、溶連菌に感染していることが分かったら、ばい菌をやっつけるお薬(抗生剤)の出番です。

 

と言うのも、先程話した合併症が怖いからです。

 

ちょっと細かい話をすると、抗生剤を使ったからと言って、必ずリウマチ熱や急性腎不全を予防できるという確かな証拠(エビデンス)はありません。

 

ですが、まあなったら嫌ですので、出来る限りの事はしておきたいよね、という意味合いで、抗生剤を使って治療を開始すべきとされています。

 

薬の処方嫌いの私でさえ、溶連菌と診断した場合には、ちゃんと抗生剤を処方しています(これ、結構すごい事)。

 

大体決まった抗生剤を使うのですが、抗生剤にも色々あるので、病院に行ってきちんと処方してもらってくださいね。




☆溶連菌感染の予防

というわけで、出来るだけ溶連菌にかからないようにすることが重要です。

 

溶連菌感染の予防には、大きく分けて二つの方法があります。

 

溶連菌が体の中に入らないようにする

まずは、入れなければいい、という単純な方法です。

 

しかも、うがい手洗いと言った、簡単なことを心掛けるだけですので、是非習慣にするようにしてください。

 

溶連菌が体の中で増えないようにする

そして、普段から免疫力をアップすることも大切です。

 

免疫力が高ければ、入ってしまった菌が少なければ、増える前にやっつける事が出来ます。

 

そのためには、普段から食事や運動、睡眠に気を付けて、規則正しい生活を送ることが一番です。

 

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☆溶連菌についての動画を作りました

溶連菌について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪




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