病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

夏の病気に気を付けよう!流行りやすい病気の種類を紹介!!

梅雨が明けると同時に、暑い夏がやってきます。ここ数年は全国的に猛暑がつづき、特に2018年は記録的な暑さとなったのが記憶に新しいですよね。

 

夏を楽しく元気に過ごすため、また、大切な家族を守るためにも夏にかかりやすい病気を知っておき、早めに対策できるよう備えておきましょう。

 

夏の病気、夏にかかりやすい疾患といってもさまざまな種類がありますが、今回は、夏の病気の中でも特に発症件数が多い皮膚病の種類「とびひ」、「リンゴ病」「あせも」「熱中症」の4つについてお話ししていきますね。

 

■とびひ(伝染性膿痂疹)

 

とびひとは、細菌による皮膚の感染症で、夏の病気の中でも子供に感染しやすい種類です。本当の名前は、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。

 

伝染性膿痂疹は、接触によってうつります。

 

そして、いったん感染すると、火事の飛び火のようにあっという間に広がることから「とびひ」と呼ばれてきました。

 

とびひを予防するには、とにかく皮膚の清潔を保つことです。

 

こまめに手洗い・入浴し、そのあと必要なら保湿をおこなってください。爪も短く切っておくようにしましょうね。とびひにかかった子に兄弟姉妹がいる場合は、入浴は分けたほうが良いでしょう。

 

夏の病気(皮膚病)の1つ「とびひ」は、「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」と「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」の2つの種類に分けられます。下記で違いをご紹介しますね。

 

〇水疱性膿痂疹の原因と症状、その治療方法

水疱性膿痂疹は黄色ブドウ球菌が原因です。

 

乳幼児や7歳未満の子どもに多く、特に初夏から真夏にかけて多く発症します。

 

発症すると、皮膚に水ぶくれができだんだん膿んできます。やがてそれが破れると、皮膚がめくれてただれます。

 

かゆみがあり、かいた手で体の他の部分を触ると、症状が体のあちこちに広がってしまいます。

 

治療は抗生物質と抗ヒスタミン薬の投与が行われます。患部は軟膏をぬった上で、ガーゼで保護してあげてください。

 

〇痂皮性膿痂疹の原因と症状、その治療

痂皮性膿痂疹の原因菌は化膿レンサ球菌です。

 

アトピー性皮膚炎に合併することが多く、季節に関係なく急速に発症します。こちらは子どもより大人に多く見られます。

 

赤く腫れた所が膿んでめくれ、さらにそこに厚いかさぶたができます。

 

炎症が強く、かゆみや痛み、発熱やリンパ節の腫れもともないます。

 

治療は抗生物質とペニシリン系またはセフェム系薬の投与が行われます。重症な場合は点滴を使う場合もあります。

 

■リンゴ病

 

ほっぺたが赤くりんごのようになるリンゴ病も夏の病気の中で、多くのお子さんが発症する種類です。

 

リンゴ病の本当の名前は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といいます。

 

原因になるウイルスは、ヒトパルボウイルスB19というもので、ほほが赤くなる7~10日前に風邪の症状があり、その時には人にうつる可能性があります。

 

くしゃみ、せきなどによる飛沫感染、または接触による感染でうつります。ほほが赤くなった段階になれば、もううつりません。

 

初夏から秋にかけて子どもによくかかる種類の夏の病気ですが、子どもがかかった場合はそれほど悪化しないという特徴があります。

 

しかし、大人がかかった場合は関節炎や頭痛などの症状が悪化することが多く、特に妊娠初期の女性がかかると胎児に影響が及ぶ場合がありますので、十分注意してください。

 

リンゴ病の原因「ヒトパルボウイルスB19」に対する抗ウイルス薬はないため、治療は各種症状をやわらげる対症療法を行います。

 

■あせも

 

あせもも夏の病気の種類の1つです。

 

夏場はたくさん汗をかきますよね。その汗が肌についたままにしていると、汗管が汗に含まれる塩分やほこりなどでつまり、炎症を起こしてしまいます。それが「あせも」です。

 

あせもは「紅色汗疹(こうしょくかんしん)」という名前の皮膚の病気で、大人にも子供にも発症する夏の病気(皮膚病)の種類です。

 

そして、あせものリスクが特に高いのは乳幼児です。

 

なぜなら人間の汗腺の数は230~250万個といわれているのですが、その数は乳幼児もほとんど同じ数です。

 

身体が小さいのに、大人同じくらい汗腺があるので体表面積あたりの密度はかなり高く、大人の2~3倍にあたる大量の汗をかくことになります。

 

ですから、身体の小さな乳児・幼児は高温多湿の環境を避け、汗をかいたらこまめにシャワーをして汗を流してあげてくださいね。

 

あせもができたからといって、自己判断で軟膏やステロイド剤を使わないようにしましょう。

 

あせもは悪化したらすぐに皮膚科にかかり、医師の指導のもとに投薬を受けてください。

 

また大人でも、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は皮膚を保護するバリア機能が低下しているので、あせもになりやすいです。

 

シャワーや入浴後には、しっかり保湿をして肌の乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を保つように心がけましょう。

 

また、大人も汗をかいたらこまめに汗を流すようにしてくださいね。

 

■熱中症

 

真夏以外でも患者さんが多い熱中症は、夏の病気の種類の代表です。

 

毎年たくさんの方が熱中症で亡くなっていますから、とても怖い病気ですが、正しい知識をもっていれば予防も可能ですし、仮にかかってしまったとしても適切な処置をすることで亡くなるリスクを低くすることができます。

 

熱中症とは、高い気温や湿度、風がなく、つよい日差しなどの環境下で、もともと備わっている体温調整機能に乱れが生じ、体内の水分やナトリウムのバランスが崩れ、体にさまざまな障害がおきることをいいます。

 

初期症状はめまいなどですが、重症化してくると吐き気、ズキズキとする頭痛、顔が赤くなり、体温が上がって意識がもうろうとなるなど重篤な症状になります。

 

熱中症になってしまったら早めに適切な処置をしましょう。

 

熱中症になってしまった時は、とにかく体を休めて、冷やすことが第一です。

 

症状が軽ければスポーツドリンクを飲ませるなど水分補給もしてあげてください。吐き気がある、嘔吐している場合は水分が摂れませんから、病院を受診しましょう。

 

意識がないなど症状が重いようならすぐに救急車を呼んでください。

 

熱中症は屋外だけなく、部屋のなかでも注意が必要です。また、お年よりや幼児は熱中症を起こしても自分では気づきにくいため、まわりの人が注意してあげてくださいね。

 

■まとめ

 

夏になり連日高温が続くと、体に疲労が溜まって抵抗力が落ちてしまいがちです。そうなると、感染症や熱中症など、夏の病気にかかりやすくなります。

 

夏の病気といっても、こちらで紹介した種類以外にもさまざまな病気があります。

 

暑さ対策をしっかりすること、体にこもった熱を逃がし栄養のある食事で免疫力をつけることで、暑い夏も元気に過ごせるようにしたいですね。

 

夏の病気の中には、放置すると生命の危機が及ぶ種類もあります。

 

ですから、異変を感じたら、できるだけ早く医師の診察を受けていただくことが大切です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


youtube動画twitter にて、医学や医療系のトピックを中心に発信しています。


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