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《医師直筆》夏風邪が治っても止まらない咳には要注意!?

夏風邪を引いてしまったとき、熱も下がり鼻水も止まったのに咳だけが止まらない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかも、夏風邪の後の咳って激しく出てしまうことが多いかと思います。

 

「あとは咳だけなのに」と夏風邪が長引いているように感じたり、咳が出ると体力を消耗するのでそのまま夏バテに突入…なんていうこともありますよね。

 

でも、夏風邪の後の咳は、元の風邪が長引いているのではなく、他に原因がある可能性があります。

 

■夏風邪のあとの咳が治らない…

 

夏風邪を引くと咳の症状を訴える患者さんが多くいます。

 

咳はまず夏風邪を引いた時の反応として現れますが、多くは夏風邪が治るとともに治まります。

 

しかし、咳以外の症状がすべて治ったのに、1週間たっても眠れないほど咳き込むことがある、2週間経っても咳が治まらない…という時は要注意。

 

咳ぜんそくを起こしている可能性があります。

 

■咳ぜんそくとは?

 

喉の粘膜が炎症を起こし常に敏感な状態になっていて、ホコリや花粉、ハウスダスト、冷たい空気などの刺激に反応して咳が止まらなくなる状態を言います。

 

よく「咳がクセになっている」と言われますが、まさにその状態です。

 

〇放っておくと大変なことに!

咳ぜんそくは気管支ぜんそくの一歩手前の状態です。

 

何度も何度も止まらない咳を頻繁に繰り返しているうちに、次第に気管支と肺が固くなってしまいます。すると気管支炎になったり、肺の機能が弱くなってしまい、さらなる呼吸器の問題が起こります。

 

〇気管支炎は治りにくい

気管支炎になってしまうと治りにくい上に呼吸困難に陥るリスクが高くなります。

 

なんと、年間でおおよそ1500人もの死者を出しているんですよ。ちょっと怖いですね。

 

■咳ぜんそくは治る病気です

 

咳ぜんそくは専門医のもと治療を受ければ治ります。

 

一般的に風邪の受診で行く内科ではなく、「呼吸器内科」を受診して診察を受けたほうが良いでしょう。

 

かかりつけの医師が呼吸器専門であれば、かかりつけ医でもちろん大丈夫です!

 

ただ夏風邪が長引いているだけと自分で判断しないようにして、咳が長引いていると感じたら、なるべく早く受診して治療を開始しましょう。

 

〇咳ぜんそくの治療

まずはレントゲン撮影や肺活量のチェックを行い、他の呼吸器の病気が隠れていないか確認します。

 

そして、呼吸を楽にする気管支拡張剤の張り薬や、喉や気管支の炎症を抑える吸入薬、炎症を抑える抗炎症薬などが処方されます。

 

薬による治療は3ヵ月前後またはそれ以上続きます。

 

ぶり返すのを防ぐために、しっかりと時間をかけて炎症を鎮めていかなければなりません。

 

■まとめ

 

治りにくく長引きやすいと有名な夏風邪ですが、そのうち治るからと安易に考えてはいけません。

 

気管支炎に発展してしまうと、とても危険ですし、咳ぜんそくは治りますが、治療には時間がかかります。

 

ですから、夏風邪を引いてしまった後、咳だけ止まらないという場合は、熱などがなくても病院を受診し、医師に相談するようにしてくださいね。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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