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《医師直筆》傷は乾かすと治りが悪くなる!傷が治る仕組み!

からだプラン編集部

こんにちは!からだプラン代表医師の橋本です。

 

数年前は訪問診療で、よく外科的な創傷治療を行っていました。現在は総合診療医として働いています。

 

先日、「登山に関する医学的な注意点」という講演で、けがをした時の治療について話をしたところ、次のようにとてもびっくりされました。

 

え、傷口って乾かして治すもんじゃないの!?

 

そこで、これはきちんとコラムに書かなければ!と思い、分かりやすいようにコラムを書きました。

 

けがをした時のためにも、医学を楽しむためにも、是非ご一読をと思います。

 



☆まずは皮膚のお話し

まずは、皮膚とはそもそも何者なのか、というお話をしたいと思います。

 

皮膚を見たり、つまんだりしながら読んでくださいね。

 

皮膚は、意外と硬いものです。引っ張ってもちぎれません。

 

それは、人間の身体の中を守るものだからです。

 

もし皮膚がボロボロで、ばい菌が入り放題になってしまうと、人間は栄養の塊のようなものなので、ドンドンばい菌が増えてしまいます。

 

また、皮膚は沢山の「」から作られています。

 

表面から「表皮、真皮、皮下組織」となっています。

 

この事からも、外敵から身を守る「バリアー」になっている事が分かります。

 

皮膚は人間を守ってくれているのです。

 




☆皮膚の傷はどうやって治るのか

皮膚の傷は、浅い傷と深い傷で治り方が違いますが、それは専門的になり過ぎてしまいます。

 

ここでは簡単にまとめ、「周りの細胞達が増殖して、集まってきて治る」と覚えておいてください。

 

転んで擦りむいた時の傷を想像してみてください。

 

初めはちょっと出血して、血が止まると、今度はジュクジュクしてきて、放置していると数日後にカサブタになって、気づけば治っているというような感じですよね。

 

これを少し医学的にひも解いてみると、表皮が傷ついて、血管が切れて出血します。

 

血液は固まりますので、出血はいずれ止まります。

 

そして、やぶれた血管(や周りの血管)から、細胞を成長させようとする物質が放出され(ジュクジュクの液体に含まれている)、周りの細胞達が集まってきて、治っていくという様子です。

 

また、その細胞達が増殖するためには、細胞が死なない環境が必要です。

 

細胞は水分を沢山必要とします。砂漠では生きていけません。

 

ちょっと難しいと思いますが、それらは治るために全て必要なものだと覚えておいてください。

 



☆傷口を乾かすとどうなるか

では、本題の傷口を乾かすとどうなるのかという話について考えてみたいと思います。

 

いくつか思いつくと思います。まず、傷口を乾かしてしまうと、細胞を成長しようとする物質が壊れてしまいますね。

 

そうなると細胞が成長しなくなってしまいます。

 

また、細胞が増殖するためには水分が必要でした。それもなくなってしまいます。

 

もはや、乾かしていい事は無いのです。

 

難しくなってきてしまったので、すごく簡単に、格好良くまとめたいと思います。

 

皮膚が治るためには「適度な湿潤環境」が重要です。

 

乾かしてしまうと、細胞が増殖しなくなってしまうので、治らなくなってしまいます。

 

適度な湿潤環境を保つために、乾かしてはいけないんだよ」なんて言えたら、格好がいいですよね。

 

結論としては、けがをしたら良く洗って、乾かさないようにする、というのを覚えておいてください。

 



☆傷(ケガ)の治し方についての動画を作りました

傷(ケガ)の治し方について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪

 

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