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風邪をひくとなぜ扁桃腺が腫れるの?

喉の奥、舌の付け根の左右にあるふくらみが扁桃腺です。

 

扁桃腺が腫れるときはきまって風邪をひく、あるいは風邪をひくときまって扁桃腺がはれる、という人がいるのではないでしょうか。扁桃腺が腫れると痛いですよね。

 

ここでは扁桃腺と風邪の関係について見ていきたいと思います。

 

■子供は扁桃腺が腫れて風邪をひきやすい

 

扁桃腺は細菌やウイルスの侵入を防ぐ門番のような役割を持っていて、扁桃腺は免疫細胞であるリンパ球を作り、作られたリンパ球たちは外から身体の中に入ろうとする細菌やウイルスをたえず退治しています。

 

とくに子供の場合、扁桃腺の役割が顕著で、細菌やウイルスの侵入を防ぐ門番としての中心的な役割を務めます。

 

大人になるにしたがって、身体のリンパ液が流れるリンパ管のあちらこちらにリンパ球を作る豆粒状のリンパ節ができていき、中学生ごろにはほぼ完成します。

 

そうなると扁桃腺の門番としての役割は少しずつ小さくなり、身体全体のリンパ節でリンパ球を作って細菌やウイルスの侵入を防げるようになります。

 

■扁桃腺のバリヤが破られると風邪をひく

 

子供の扁桃腺は大人に比べて腫れやすいのですが、それは細菌やウイルスの攻撃に対する負担が扁桃腺にたくさんかかってしまうからです。

 

つまり子供の扁桃腺は過重労働で音を上げてしまいやすいのです。

 

実際に扁桃腺が腫れ、炎症を起こし、細菌やウイルスを抑えきれなくなると、細菌やウイルスが身体全体の細胞に侵入し、いわゆる感染状態になることで風邪は本格化し、38℃以上の高熱が出てきますし、扁桃腺を含む喉の痛みも強まります。

 

さらに風邪の症状が進み、腫れがひどくなると扁桃腺が化膿して白く見えたりします。

 

白く見えるのは細菌やウイルスの死骸やリンパ球の死骸が堆積したもので、これは喉の部分でブドウ球菌や溶連菌などの細菌やアデノウイルス、RSウイルス、ヘルペスウイルスなどの活動が激しくなっており、扁桃腺が必死で戦っていることの現れです。

 

■大人でも免疫力が低下すれば扁桃腺が腫れて風邪をひきやすい

 

身体全体にリンパ節が張り巡らされ免疫機構が完成した大人でも身体の免疫力が低下すれば常在しているブドウ菌や溶連菌などが急激に繁殖します。

 

扁桃腺は何といっても最初の門番ですから身体から細菌・ウイルスを追い出すために懸命に戦います。

 

しかし免疫力が低下し、もともと弱っているところに細菌・ウイルスからの激しい攻撃を受けているうちに炎症による腫れが起こります。

 

腫れがひどくなり、いよいよ本来の力を発揮できなくなってくると喉の奥へと細菌・ウイルスがすいすいと侵入して喉の粘膜へと付着し、そこから感染を進めていくのです。

 

■まとめ

 

今回は扁桃腺と風邪の関係について紹介しました。

 

リンパ節が未発達で免疫機構が完成していない小さい子供ほど細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割を扁桃腺に依存することになるので、扁桃腺のバリヤが打ち破られ、身体は細菌・ウイルスの侵入を防ぐことができず風邪をひきやすくなります。

 

大人になると身体全体で細菌・ウイルスの侵入を防ぐことができますが、それでも身体全体の防御力(免疫力)が衰えると、やはりウイルスの侵入によって風邪を引いてしまいます。

 

普段からウイルスを喉にため込まないように、うがいを心がけるようにしましょう。

 

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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