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扁桃腺に異変が起こるのはどんなとき?

扁桃腺は喉の周りにあるリンパ組織です。扁桃腺は喉から入ってくる細菌やウイルスがないかいつも見張っており、見つけてはこれらを退治しています。

 

そんな扁桃腺に異変が起こることがあります。それはどんなときなのでしょうか?

 

■扁桃腺の異変で典型的なのは急性扁桃炎

 

喉の奥、舌の付け根左右にある扁桃腺が大きく赤く腫れる急性扁桃炎になると、ツバや食べ物を飲み込むたびに、激しい喉の痛みが起こり、38℃以上の高熱も出てきます。

 

さらに悪化すると肥大した扁桃からぽつぽつと白い膿が出てきます。

 

その後、40℃前後の高熱化続く場合には扁桃炎が慢性化するおそれがあります。

 

そうなると扁桃腺が細菌のすみかとなり、細菌が出す毒素が全身を回って腎炎やリウマチ、心内膜炎などの重篤な合併症へと進行する危険性が高くなります。

 

この場合、扁桃腺を摘出する手術が行われることもあります。

 

「喉が痛くて高熱が続いていてなかなかおさまらない」という人は口の中を見てみてください。扁桃腺の周りに白い膿が広がっていたら、自然治癒が難しい状態です。

 

すぐに医療機関を受診し、お薬(抗生剤)と解熱剤を処方してもらうことをお勧めします。

 

■身体の免疫力が低下していると扁桃腺に異変が起きやすい

 

喉の粘膜にはいつも細菌やウイルスが付着しています。

 

私たちの身体は普段は細菌やウイルスを抑え込むことができていますが、寒暖差の激しい気候、強いストレス環境などに身をさらされると、扁桃腺を含むリンパ系の免疫ネットワークシステムに不調が生じ、免疫力(身体全体の抵抗力)が低下し、喉の粘膜に付着している細菌やウイルスの増殖を許し、全身への侵入(感染)を許してしまいます。

 

そうなると新しい免疫細胞が身体の中に作られるまでの間、身体の中で細菌やウイルスは増え続け、細菌やウイルスの入り口である扁桃腺への炎症は治まることなく続きます。

 

■扁桃腺に異変を起こす物質は?

 

扁桃腺の異変、すなわち急性扁桃炎の原因になるのは主に細菌とウイルスで、急性扁桃編の原因菌になりやすいものに溶連菌、ブドウ菌、肺炎球菌などがあります。

 

アデノウイルス、RSウイルス、ヘルペスウイルスなどのウイルスも急性扁桃炎の原因物質になります。

 

ウイルスが身体の免疫力を低下させることで、扁桃腺に付着する細菌の活動をより活発化させ扁桃炎を引き起こしていくといったウイルスと細菌の相乗作用により発症するケースもあります。

 

細菌性の扁桃炎とウイルス性の扁桃炎では治療方法が異なり、細菌性の扁桃炎であれば抗生物質がよく効きます。ウイルス性の扁桃炎は抗生物質が効かないので、ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬で炎症を抑える治療を行います。

 

■まとめ

 

扁桃腺に異変が起こるのは、身体の免疫力が低下しているときで、このようなときにいつもは大人しくしている細菌やウイルスが暴れ出します。

 

全身の免疫力に伴い扁桃腺もいつもの元気がなくなっているので、細菌やウイルスに抵抗できず腫れたり、膿を出したりするなどの異変を起こしてしまうのです。

 

普段から免疫を高める食生活や生活習慣を心がけましょう。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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