病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》失明する!糖尿病の合併症の網膜症の分類と治療

こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

今回は、糖尿病に焦点を当ててみたいと思います。

 

糖尿病は生活習慣病の一つで、生活習慣が悪いとなってしまう病気です。

 

そして糖尿病になってしまうと、身体に色々な病気が出てきてしまいます。

 

その中でも、今回は糖尿病の目の病気である「糖尿病性網膜症」について書いていきたいと思います。

☆はじめに「糖尿病」とは?

さて、まずは「糖尿病」とは何か見ていきましょう。

 

糖尿病とはその名の通り、血糖値が高くなってしまう病気ですね。

 

血糖値とは、血液の中を流れる糖の値のことを言います。

 

血液中の糖は身体をに必要なものですが、血糖値が高すぎると身体に影響が出てきてしまいます。

 

これが原因で病気になってしまうと、先程の「合併症」が出てきてしまいます。

☆糖尿病が合併症を起こすメカニズム

「血糖が高い」ということは、血液の中に砂糖が流れているのと同じことになります。

 

砂糖は硬いものなので、血管を傷つけてしまいます。

 

すると炎症が起き血管が固くなってしまったり、変形したり、詰まったりしてしまいます。

 

血管の中でも特に傷つきやすいのは細い血管です。これはイメージしやすいかと思います。

 

そして、その細い血管が多い場所と言うのはどこだと思いますか?

 

答えは、と、腎臓と、手足の先の部分です。

 

ですから糖尿病になってしまうと、それらが病気になってしまうんですね。

☆本題!「糖尿病性網膜症」とは?

糖尿病になってしまうと、先ほど述べた通り、目の血管が詰まってしまいます。

 

そうなると、その部分に血液が行かなくなりますね。

 

人間の身体は、血液が届かない部分があると、そこに血液を送るために、無理矢理新しい血管を作ります。

 

こうしてつくられた血管を新生血管というのですが、非常に脆く簡単に破れてしまいます。

 

目の中にできた新生血管が破れると、目の中で出血してしまいます。

 

これが原因で最悪の場合では、失明することもあります。

 

これが、糖尿病の怖い合併症「糖尿病性網膜症」というものです。

 

現在ではこれが中途失明の主な原因の一つとなっています。

 

本当に恐ろしいですね。

 

 糖尿病性網膜症:眼球_構造

☆糖尿病網膜症の進行と分類

単純糖尿病網膜症:レベル1

眼球内に以下のものが見られます。

 

  • 点状・斑状出血(小さな出血)
  • 血管瘤・毛細血管瘤(細い血管にできるコブ)
  • 硬性白斑(脂肪やタンパク質によるシミ)
  • 軟性白斑(血管が詰まってできたシミ)

 

この段階では視力には影響がなく、血糖コントロールを適切に行えば改善することもあります。

 

前増殖糖尿病網膜症:レベル2

この段階になると、上記のものに加えて以下のものが見られます。

 

  • 血管閉塞(血管の血流が全く途絶えてしまう)
  • 静脈異常(静脈が異常に腫れあがる)
  • 網膜浮腫(網膜が腫れる)

 

この段階では多くの場合、目がかすむなどの自覚症状が出てきますが、全く自覚症状がないこともあります。

 

増殖糖尿病網膜症:レベル3

 

  • 新生血管が網膜の表面や硝子体に伸びてくる。
  • 薄い膜状の増殖膜が形成される
  • 硝子体出血(ガラス体の中での出血)
  • 網膜剥離

 

この段階では多くの場合、視力の低下や飛蚊症が起きます。

 

しかし、網膜剥離や硝子体出血が起きないこともあり、この段階でも症状がないこともあります。

 

その他*糖尿病黄斑症

毛細血管瘤などが発生したり、血液成分が染み出たりするなどが原因で

 

黄斑にむくみを生じた状態が糖尿病黄斑症です。

 

これは単純網膜症の段階でも起こることがあり視力が低下してしまいます。

☆糖尿病性網膜症の治療

血糖コントロール

そもそも血糖値をコントロールし、糖尿病性網膜症が進行しないようにします。

 

網膜光凝固術

新生血管が破れて出血する前に、その血管をレーザーで焼いてしまう治療です。

 

硝子体手術

網膜剥離や硝子体出血が起こった場合に対して行われる治療です。

眼球に穴を開けて手術を行い、失明を防ぎます。

 

糖尿病予防のためには、普段から食生活に注意すること、そして適度な運動をすることが第一です。

 

からだプランでは、糖尿病などの生活習慣病を予防できるサイトを作っています。

 

是非うまく活用してみてくださいね。