三叉神経痛を和らげる方法とは
三叉神経痛を根本的に治すには手術によって原因となっているものを取り除くしか方法がありません。しかし、手術を受けずに症状を和らげる方法もあります。
そこで、三叉神経痛を和らげる方法である「薬物療法」「ブロック療法」「ガンマナイフ」の3つについて、具体的にどのような方法なのか、そして、それぞれの治療を行うメリット、デメリットを解説します。
■三叉神経痛を和らげる方法の基本「薬物療法」
三叉神経痛を和らげる方法で基本となるのが薬物療法です。
三叉神経痛の手術は開頭することになりますし、全身麻酔が必要になるため少なからずリスクを伴います。
三叉神経痛は脳腫瘍があって血管が神経を圧迫することで痛みが生じているケースもあり、そのような場合はすぐに手術を行うべきですが、そうではない場合はすぐに手術は行わず、まずは薬物療法を行い、様子をみるのが一般的です。
薬物療法で使用される薬で代表的なのがテグレトールという薬で、多くのケースではテグレトールによって症状を和らげることができます。
しかし、眠気やふらつきなどの副作用や、継続して使用していると効かなくなってくるなどのデメリットがあります。
■三叉神経痛を和らげる方法「ブロック療法」
三叉神経痛を和らげる方法には薬物療法の他に神経ブロックという方法もあります。神経ブロックとは、皮膚に針を刺してそこから高周波の熱を伝えたり、薬剤を注入したりすることによって三叉神経の痛みを伝える働きを抑える方法です。
ブロック療法は薬で効果がなかった人や強い副作用が出る人でも受けることができますし、外来で治療を受けることができるというメリットがあります。
しかし、三叉神経痛の痛みだけピンポイントで抑えることはできないので、感覚の低下やしびれが出ることもあるなどといったデメリットがあります。
■三叉神経痛を和らげる方法「ガンマナイフ」
ガンマナイフは三叉神経痛を和らげる方法のなかでも比較的新しい方法です。
ガンマナイフとは、放射線を神経に照射する治療法で、治療による痛みはなく、多くのケースでは痛みを抑えることができます。しかし、放射線量が多く神経組織を破壊してしまうとしびれなどを伴うリスクがあります。
■まとめ
三叉神経痛を和らげる方法について紹介しました。
三叉神経痛を和らげる方法はいろいろありますが、それぞれにメリット、デメリットがあるので、自分の症状や体質似合ったものを選んでいくことが大切になりますから、医師とよく相談してみて下さいね。