病気の原因や治療、健康ダイエット法を知ろう!

《医師直筆》足が痛い!痛風で救急車は必要?原因や対処方法

 

こんにちは!からだプラン代表の橋本です。普段は内科医として働いています。

 

さて、今回は私がずっと書きたかったコラム「痛風・高尿酸血症」についてのコラムです。

 

なぜ、ずっと書きたかったのかというと、私自身が痛風だったからです!

 

からだプランを自分で始めて、食生活を見直すようになってから、症状が(ある程度)なくなりました。

 

というわけで、必見です!



 

☆痛風についての動画を作りました

以下、説明が長くなるので、解説動画を撮影しました♪
痛風について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪
 

 

☆痛風とは

痛風とは

痛い風と書いて『痛風』。

 

由来については諸説あるそうですが、『風が当たるだけで痛いから』『まるで風が吹き抜けたように痛みが移動するから』など恐ろしいものばかりですね。

 

痛みの原因は蓄積した尿酸が体内で結晶化することで生じる炎症などが考えられます。

 

他にもいくつか原因が考えられていますが、「これ!」という理由がないのが現状です。

 

痛風の歴史

先ほど痛風の名前の由来が諸説ある事をご紹介させていただきました。

 

つまり、痛風はその由来が明確でなくなるくらいの遠い昔から存在しているという事です。

 

実は、エジプトのミイラの関節から尿酸の結晶が発見されたり、ダ・ビンチやニュートンが痛風に悩まされていたとの記述があります。

 

男性に多い?

痛風の女性を思い浮かべてください、と言われたら大半の人は思い浮かばないと答えるでしょう。

 

それもそのはずです。

 

実は痛風患者の多くは男性なんです。

 

理由は女性ホルモンが持つ尿酸を体外へ排出させる機能により、尿酸の蓄積が生じにくいという説があります。

 

しかし、女性ホルモンの分泌量が低下した時など、痛風に全くならないわけではありません。

 

痛風の症状、「痛風発作」とは?

痛風になると、足の指の付け根など関節に激痛が生じます。

 

この痛みは、突然明け方などに起こり、患部は赤く腫れ熱を持ちます。

 

そして、2週間ほど続き、痛みは治ります。

 

この一連の症状は、一般的に『痛風発作』と呼ばれています。

 

 

☆原因

プリン体

名前だけ聞くととても可愛いプリン体ですが、その名前から想像もつかないほど恐ろしい物質です。

 

プリン体は痛風の原因となる尿酸を作り出します。

 

つまり、プリン体の過剰生産や排出量の低下は、体内の尿酸濃度の上昇につながり痛風のリスクを高めます。



肥満

肥満と痛風は、密接に関係しています。

 

肥満の原因となる運動不足や過食は、プリン体の生成を促進します。

 

また肥満になる事で、尿酸の排出が低下する事も知られています。

 

ストレス

ストレスによるホルモンバランスの変化は、腎機能に影響を及ぼします。

 

その結果、尿酸の排出量の低下を引き起こします。

 

またストレスによる緊張状態が継続する事で、尿酸が過剰に作り出される事も知られています。

 

痛風患者は30~50代に多い事からも、ストレスと痛風の関係の深さが読み取れますね。

 

遺伝

「うちは痛風の家系だから気をつけろ」

 

そんな事を言われた方もいらっしゃると思います。

 

実際に、痛風には、遺伝的な要因も大きく関係しています。

 

もし家族にそう言われたのなら、定期的に健康診断を受けて、尿酸の量を気にしてみる事をオススメします。



☆合併症

尿路結石

突然の痛みで救急車を呼んで恥ずかしかった。

 

そんな話をよく耳にする『尿路結石』です。

 

原因は痛風と同じで、尿酸の結晶化です。

 

痛風患者の約3割ほどが患っていると言われており、血尿と激しい痛みが特徴です。

 

痛風結節

関節に尿酸の結晶が溜まり続ける事でコブになります。

 

このコブのことを、『痛風結節』といいます。

 

意外かもしれませんが、このコブ自体に痛みはありません

 

しかし、コブができることで関節の変形を引き起こすなど、痛み以外の不自由を生じさせる可能性があります。

 

腎不全

尿酸の結晶が腎臓に溜まる事で、腎臓の機能は低下します。

 

最悪の場合、必要な機能が失われる事で命に関わる事態になる事もあるでしょう。

 

高血圧や糖尿病を併発している場合、そのリスクは格段に高くなります。

 

血管障害

脳卒中や狭心症などの血管障害も、痛風と関係があると言われています。

 

上記の3つと異なり、血管障害は尿酸の結晶化という直接的な原因ではなく、痛風になる患者の生活習慣との関係が深いです。



☆予防

プリン体を抑える

尿酸を生成するプリン体を抑えることは、痛風予防の基本となります。

 

なぜなら、プリン体は体内で生成される量よりも、食事など外部から摂取する量の方が多いからです。

 

プリン体は旨味成分で様々な食品に含まれています。

 

アルコール類(特にビール)や肉はプリン体を多く含み、食べ過ぎには注意しなければなりません。

 

肥満を解消する

肥満を解消することは痛風だけでなく、生活習慣病の予防としても重要です。

 

肥満解消において運動はとても有効です。

 

しかし、痛風の疑いがある場合気をつけなければならない事があります。

 

それは、激しい無酸素運動です。

 

激しい無酸素運動は乳酸の生成を促し、尿酸排出機能の低下を引き起こします。

 

尿酸値を意識する

有力な痛風の原因は、体内の尿酸濃度の上昇による尿酸の結晶化です。

 

そして、痛みが生じるまでほとんど自覚症状はありません

 

健康診断などを定期的に受ける事は、予防をする上でとても重要です。

 

男性で尿酸値7.0mg/dl、女性で5.5mg/dl以上の場合は、高尿酸状態であると診断されます。

 

ストレスを溜めない

ストレスが痛風と深い関わりがある事はご紹介させていただきました。

 

真面目な方はどうやってストレスを解消しよう、と悩んでいるかもしれません。

 

まずは、深く考えずに出来るだけ肩の力を抜いて何かしてみましょう。

 

その中で自分にあったものを生活に取り入れていきましょう。



☆治療と対処

治療

痛風の治療は大きく2つの目的があります。

 

①症状である炎症を和らげること

②原因である高尿酸状態から脱すること

 

炎症の治療

非ステロイド抗炎症剤などを用いて炎症を抑えます。

 

炎症を抑える事で、痛風発作などの痛みを和らげる事ができます。

 

高尿酸血症の治療

尿酸降下薬を用いて尿酸濃度の低下をはかります。

 

しかし、それだけでは不十分です。

 

高尿酸状態になってしまった生活習慣をしっかり改善する事で、根本的な問題を解決する事が最も重要です。

 

痛風発作が起きたら

まずは炎症を抑えるために患部を冷やしましょう。

 

そして患部を心臓より高く置き、安静にしましょう。

 

病院で痛風発作を和らげる治療を受ける事が出来るので、出来るだけ早く治療を始めましょう。



 

☆痛風についての動画を作りました

痛風について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪