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《医師直筆》胸が苦しい!心不全の初期の症状と予防について

からだプラン編集部

こんにちは。

 

からだプランの橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

先日、外来でこんな会話があったので、ご紹介したいと思います。

 

患者さんは30代後半の女性です。

 

 

患者さん
「先生、昨日寝てる時に急に胸が苦しくなって、今日来た。」

 

橋本
「なんか前も言ってなかった?それって、今までも良くあるじゃない?」

 

患者さん
「うん。救急車も何度も呼んでる。その度に心電図とか採血とか、色々検査してもらって、問題ないよって帰らされてる」

 

橋本
「だって、実際に心機能の低下も、心臓に疾患を抱えるようなリスクも何もないじゃない。」

 

患者さん
「それでも自分は心臓のせいだと思うの。インターネットで調べたら心不全だと思うの!」

 

橋本
「心不全ってどんな病気だって勉強したの?」

 

患者さん
「書いてある事難し過ぎて、とりあえず心臓が不全なんでしょ?私は心不全で決定!」

 

橋本
「ちょいちょーい( `ー´)ノ」

 

という事で、このコラムでは心臓の役割や心不全について、分かりやすく説明したいと思います。




☆心臓と心不全についての動画を作りました

以下、説明が長くなるので、ここで動画の解説です♪

心臓と心不全について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪




☆心臓とは

心臓はとても重要な臓器だということは、皆さんご存知だと思いますが、心臓は何をしている臓器かまでご存知ですか?

 

恋をするために必要な臓器なんて言ってたら、ノンベエだと勘違いされちゃいますよ。

 

まず初めに、心臓がどんなことをしている臓器かという話をしたいと思います(*´ω`*)

 

血液を循環させる

ここで改めてはっきり心臓の役割を説明しますと、心臓は、全身に血液を送るポンプのような臓器です。

 

血液には、酸素を運ぶ赤血球、血を止める血小板、ばい菌をやっつける白血球、そして栄養など大切なものが沢山含まれています。

 

そして、心臓はそれらを全身の隅々に送り届けます。

 

心臓が血液を循環させるからこそ、体中が生きている事が出来るんですね(^^♪

 

 

☆心不全とは

では次に本題の、心不全がどういう病気かという話をしたいと思います。

 

心不全とは、大雑把に言うと、「心臓が血液を十分に送る事が出来なくなってしまった状態」のことを言います。

 

例えば、脳に血液が行かなくなってしまえば、意識が保てなくなってしまいます。

 

また、腎臓に血液が行かなくなってしまえば、老廃物を体外に排出できなくなってしまいます。

 

このように、心不全になると、全身の臓器に酸素や栄養が届かなくなってしまい、危険な状態になってしまいます。

 

ちなみに、ちょっと細かい話をすると、血液を送ることが出来なくなったということは、逆に血液を心臓に集める事が出来なくなった状態であるともいえます。

 

これで心不全とは何か、という答えが100点になります。

 

まあ難しい事を考えず、とりあえず心不全は「心臓が十分に動きづらくなってしまう、危険な病気である」という事は、改めて心に止めておきましょう( ゚Д゚)




☆心不全の原因は?

さて、どうして心臓の動きが十分じゃなくなってしまうのでしょうか。

 

いくつか原因があるので、一つずつ見ていきましょう。

 

ちなみに、こういう「どうしてこういう病気になってしまうんだろう?原因は何なんだろう?」というのを「病態生理」と言います。

 

そして、医学生は一つ一つの疾患について、この病態生理を一生懸命勉強しているんですね。

 

冠動脈疾患

冠動脈という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

 

冠動脈というのは、心臓を取り巻く、「心臓自体を栄養する血管」の事を言います。

 

心臓を取り巻く冠動脈は、心筋に酸素や栄養を送る、大事な血管です。

 

その血管が何らかの原因で狭くなると、心臓が「くるしいいいい」となってしまうんです。

 

それを冠動脈の疾患なので、「冠動脈疾患」と言います。

 

さて、どうやったらその冠動脈が狭くなってしまうのでしょうか。

 

原因として、イメージがわきやすいのは、コレステロールです。

 

コレステロールなどの脂が、血管にくっついてしまう事で、血管を狭めます。

 

また、糖や脂がくっついてしまうと炎症が起こってしまい、血管がやはり狭くなってしまいます。

 

これを動脈硬化と言います。動脈硬化も、やはり冠動脈疾患の大きな原因の一つです。

 

そして、心不全の原因となっていのは、この冠動脈疾患ですので、その原因である動脈硬化や脂質異常症(高脂血症)や糖尿病や高血圧などを、ちゃんとコントロールする事が重要になってきます。

 

まとめると、冠動脈が狭くなってしまうと、心臓に十分な酸素や栄養が供給できなくなってしまいます。

 

狭くなった血管は詰まりやすく、血栓などが詰まることによって心不全を引き起こします。

 

よって、冠動脈が狭くならないように、生活習慣を十分に気を付ける必要があるんですね(^^♪

 

糖尿病

さて、先程と少し重複しますが、糖尿病になると全身の血管が固くなります。

 

理由としては、血液中の糖分が、血管を攻撃してしまい、炎症を起こして、固くなってしまうからです。

 

これを動脈硬化と言います。

 

全身の血管が固くなってしまうと、心臓は頑張って血液を送らなければならなくなるので、心臓が疲れてしまいます。

 

そうなると、心不全につながってしまいそうですね。

 

やはり、血糖を考えた生活習慣は重要です。

 

高血圧

さて、高血圧という言葉は誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

高血圧というのは、その名の通り、血圧が高い状態の事を言います。

 

血圧が高いという事は、心臓が頑張って血液を送り出している事を意味するので、やはり高血圧は心臓に負担をかけてしまうのがイメージしやすいと思います。

 

また、高血圧の状態は、小さい血管を攻撃してしまうので、糖尿病と同じように、動脈硬化を引き起こし、より一層心臓に負担をかけてしまいます。

 

心臓の事を考えると、やはり血圧を考えた生活習慣が重要になります(*’▽’)



脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症(高脂血症)という言葉もなじみが深いのではないでしょうか。

 

健康診断や血液検査で指摘されて発覚する人も多いと思います。

 

脂質異常症というのは、中性脂肪やコレステロールなどの脂が、からだに多い状態です。

 

遺伝や体質もありますが、脂っぽいものを食べるのが好きな人や、運動不足で身体に脂がたまってしまっている人がなりやすかったりします。

 

血液の中に脂が多い状態は、小さい血管にくっついて炎症を起こしてしまい、糖尿病と同じように動脈硬化を引き起こし、より一層心臓に負担をかけてしまいます。

 

また、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されると、身体が大きくなりますので、その分心臓が頑張らなければならなくなってしまい、心不全の原因の一つとなってしまいます。

 

このように、脂質も心臓の動きと大きく関係していますので、心臓の事を考えると、やはり脂質を考えた生活習慣が重要になります(´・ω・`)




☆心不全の症状

さて、心臓の動きが十分ではなくなってしまう心不全ですが、どのような症状が起きるのでしょうか。

 

疲労感

まず、疲労感について説明したいと思います。

 

医学用語では「全身倦怠感」と表現されます。

 

心不全では、心臓から身体中に送る血液が少なくなってしまいます。

 

そのため、筋肉が十分に働くための栄養(酸素や糖などのエネルギー)を得る事ができません

 

また、筋肉が栄養不足により減少していきます。その結果、疲労感を強く感じるようになります。

 

寒気

指先など体の先端部は細い血管によって栄養が供給されています。

 

心不全の状態になると血液が十分に送られないことにより、指先などが冷たくなります。

 

また、酷くなると、青色に変色します。

 

息切れ・息苦しさ

この息切れや息苦しさが心不全の症状の代表的なものです。

 

ちょっとイメージがしづらいかもしれませんが、心臓と肺は密接に関係しあっています。

 

心臓に血液が戻りにくくなると、血液の中の水分が血管から肺にしみ出してきてしまいます。

 

その結果、軽い運動でも息切れするようになるのです。

 

酷い時には、横になると苦しいため、座っていた方が呼吸が楽だ、という「起坐呼吸(きざこきゅう)」という状態になります。

 

むくみ(浮腫)

心臓の血液を循環させる機能が低下する事で、身体中に水分が溜まり、むくみ(浮腫)が出てきます。

 

はじめは下半身からむくみやすいですが、徐々に上半身や顔もむくみます。指で強く押すと指のあとが残ります。




☆心不全の予防

生活習慣の改善

先程、様々な原因が、心臓に負担をかけ続けてしまい、その結果心不全になってしまうという話をしました。

 

一つずつ覚えるのは大変なので、からだプラン流の心不全の考え方を紹介したいと思います!

 

ずばり、心不全の根本の原因は「悪い生活習慣」であると覚えましょう!

 

例えば、糖分や塩分の多い生活習慣は、血管を悪くしてしまって、心臓に負担をかけてしまいます。

 

また、運動不足であれば、普段から血管が伸び縮みしないので、固くなりやすくなってしまいます。エネルギーも使わないので、肥満にもなってしまいますね。

 

つまり、悪い生活習慣を改善する事が心不全の最も効果的な予防と言えます。

 

今は健康な方でも一度、このように病気について勉強してみる事で、食事や運動習慣など見直してみるといいかもしれません。

 

からだプランでは楽しい運動をたくさん紹介しているので、よろしければ一度覗いてみてくださいね(*´ω`*)




☆心臓と心不全についての動画を作りました

心臓と心不全について、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪




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