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《医師直筆》インフルエンザA型とB型!症状や特徴は違う?


こんにちは!からだプラン代表医師の橋本です。普段は内科医として働いています。

 

インフルエンザが大流行していますね。

 

いやー、一日10人近くのインフルエンザの診断をしている私自身もかかりそう(‘Д’)

 

まあその時はその時で仕方ないか。

 

ですが、私はあんまりインフルエンザにかからないんです。

 

それには理由があります。

 

ということで、今回はその秘訣と、インフルエンザの種類にスポットを当ててみたいと思います。

☆インフルエンザとは

インフルエンザとは、当たり前かもしれませんが、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。

 

日本では主に冬季に流行しますが、時には夏季に流行する事もあります。

 

全世界で毎年300万人以上が感染し、25~50万人の死者を出しています。

 

いやあ、怖いですね。

 

風邪とは違うの?

さて、時々聞かれるこの質問です。

 

風邪とインフルエンザは症状がよく似ているのですが、違うのでしょうか。

 

まさか風邪のひどいバージョンがインフル?

 

いえ、そうではありません。

 

医者にとっては、風邪とインフルエンザは別物です。

 

違いをご紹介します。

 

まず、風邪は一年を通してみられますが、インフルエンザには季節性があります。

 

「さて、そろそろインフルエンザが流行って参りました」

 

「インフルの季節ですね~」

 

「あら、お宅もインフルですか?うちも一家がインフルになりました」

 

こんな会話が聞かれるのも、季節性があるからなんですね。

 

病院側としては、流行前にワクチンを用意して、予防接種を始める準備をしなければなりませんし、医療従事者がかからないように、みんなで感染対策の知識を見直しておく必要があります(+_+)

 

また、症状の違いですが、風邪は症状の進行が緩やかですが、インフルエンザは急激に発症し、特徴的な高熱や、全身の痛みなどの全身症状が見られます。

 

イメージとしては、一気にぐわっと悪くなって、サーっと引いていく感じですね。

 

☆インフルエンザウイルス

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされます。

 

ここでは、原因となるインフルエンザウイルスについて説明します。

 

インフルエンザウイルスの種類

インフルエンザウイルスは3つのタイプに分類する事ができます。

 

それぞれA型インフルエンザウイルス・B型インフルエンザウイルス・C型インフルエンザウイルスと呼ばれています。

 

ざっくり説明すると、A・B型は毎年冬季に流行します。

 

C型と呼ばれるものは滅多に見られません。

 

ここでも一応説明は書きましたが、日本ではあまり見られないのが特徴です。

 

ちなみに、病院で鼻の奥をぐりぐりーっとやる検査(迅速キットと言います)を見たことがあるかもしれません。

 

それはA型かB型かを診断できますが、私はC型を診断できるものは見たことがありません。あるのかなあ。

 

A型の特徴

A型インフルエンザの特徴で私たちにとって困るのは、とにかく症状が激しい事です。

 

後でお話しする症状が、激烈に出てくるイメージです。

 

さらに困ったことに、A型インフルエンザは遺伝子が変異しやすいので、ワクチンが作りづらく(敵が分からなければ、攻撃が出来ない!)、世界的な流行になりやすい傾向があります。

B型の特徴

とはいえ、B型インフルエンザだからと言って、症状が激しくないとは限りません

 

医者として患者さんを診断していると、A型っぽいな~と思ってもB型だったりすることも良くあります。

 

A型よりも大規模に流行しないと言われたりすることもありますが、私の考えはちょっと違います。

 

知っている人もいると思いますが、昔は「B型は一年おきに流行する」と言われていました。

 

しかし、ここ数年はB型インフルエンザは当たり前のように流行しています。

 

という事で、ウイルスというのは、人の体の中に入り込んで増殖するもので、しかもインフルエンザに至っては、そのスピードが恐ろしく速いので、「経験的に大流行はしないかと~」と言う話は無意味だと思っています。

 

いずれ、B型が大規模に流行する日が来てもおかしくないと思います。

 

C型の特徴

C型インフルエンザは季節性がなく、主に小児(4歳以下)が感染します。

 

一度罹患すると二度と罹患する事がないほど、免疫が持続する特徴があります。

 

また、かかった時の症状も軽く、インフルかどうかなんて思いつきもしないうちに治ってしまう事もあります。

 

そのため、先程ちょっとお話しした通り、迅速キットにはC型はありませんし、予防するためのワクチンも不要と考えられています。

 

感染

インフルエンザウイルスは、飛沫感染が主な感染経路となります。

 

飛沫感染というのは、つばの水滴の中にウイルスが入り込んで、咳やくしゃみなどでピョイっと移動する感染の方法です。

 

そして、そのウイルスを含んだつばが、他人の鼻の粘膜に入り込んで、感染します。

 

ウイルスもよく考えたもんだ(´・ω・`)

 

その後、1~3日ほどの潜伏期間をへて、細胞の中で増殖したインフルエンザウイルスが、症状を引き起こします。

☆症状

全身症状

インフルエンザの症状の特徴は、かかった人なら誰でも分かるように、全身に症状が出る事です。

 

関節痛や筋肉痛、全身の倦怠感などがみられます。

 

またこの症状は突発的にあらわれ、多くの場合1~3日程度続きます。

 

先程もお話しした通り、A型とB型に、大きな症状の違いはありません。

 

むしろ、型の違いよりも、個人によって症状が違います。

 

例えば、同じインフルエンザA型でも、症状がひどい人とひどくない人がいますし、B型でも同様です。

 

これを踏まえた上で、下の症状を見てみましょう。

 

高熱

インフルエンザを発症すると突如38℃以上の高熱がみられます。

 

イメージとしては、「ちょっと風邪ひきそうな感じだな~、喉がちょっと変かな~」という感じから始まり、一気に高熱が出て「まさかインフルか!?」と気付くというようなパターンですね。

 

寒気

さて、インフルエンザに限らず、感染症にかかると、脳幹部分にある体温調節中枢が興奮して、結果的に寒気につながります(ちょっと難しい医学の話)。

 

身体の中から出てくる症状なので、めちゃくちゃ着込んでいても寒いものは寒いのです。

 

呼吸器症状

インフルエンザの症状があらわれてから1~3日ほどすると、咳や鼻水などの呼吸器症状がみられます。

 

この症状は1週間ほど続きます。

☆合併症

さて、インフルエンザって怖いのでしょうか。

 

「がーっと熱出て、がーっと下がるだけでしょ?」なんて強気な人もいます。

 

しかし、私も結構強気な方なんですが、インフルエンザはちょっと違います。

 

インフルエンザは間違いなく「怖い」んです。

 

理由は「合併症」です。インフルエンザでは合併症を引き起こす場合が「時々」あるんです。時々、それが怖い。

 

ここでは代表的な三つをご紹介します。

 

インフルエンザ脳症

一般的に、インフルエンザ脳症は主に小児にみられ特に1~2歳で発症しやすい傾向があります。

 

インフルエンザによる発熱に合わせて脳が障害された時の症状、つまり異常行動痙攣意識障害などがみられます。

 

インフルエンザ脳症が進行すると脳障害や多臓器不全を引き起こす事もあり、命に関わる事態へ発展する場合もあります。

 

しかし、病院で働く看護師さんが、このインフルエンザ脳症で亡くなった事件を知っている方もいるかもしれませんが、成人が発症する事もあり、やっぱり怖い合併症の一つなのです。

ライ症候群

「インフルエンザの時にはロキソニンを飲んではいけないよ」という話を聞いたことがありますでしょうか。

 

それは、このライ症候群に関係するお話しです。

 

エピソードとしては、「あ、子供に熱がある。なんだろう、とりあえずロキソニン飲ませておこう」と、ロキソニンを飲ませておいて、一週間後ぐらいに脳がやられた時の症状(意識障害、嘔吐、痙攣、無呼吸など)が出現する、実はインフルエンザだった、という流れです。

 

ライ症候群は、インフルエンザ脳症と似ていますが、なりやすい年齢が6歳以上と、小児という点では一緒ですが、ちょっと上になります。

 

成人では珍しい病気ではありますが、やっぱり結構あり得る話なので、医師国家試験にも時々出題される、必ず覚えておきたい疾患の一つです。

 

二次性細菌性肺炎

さて、二次性の細菌性肺炎について説明したいと思います。

 

二次性、というのは、医学用語で「何かが原因になったきっかけで」という意味です。

 

「続発性」とかって言ったりもします。

 

今回の場合は、インフルエンザで弱った身体に、今度は細菌が入ってしまって、肺炎になってしまった、という話になります。

 

一般的に、インフルエンザウイルスのパワーに耐えづらい高齢者の方がよくなりますが、時々若い人でも、細菌性肺炎を合併して、咳が治りづらくなっている例を見かけます。

 

肺炎は高齢者の方にとっては致命的になりえ、死亡するリスクが高く、注意しなくてはいけません。

☆診断方法

診断の仕方ですが、最近では迅速キットが主になっています。

 

迅速キットというのは、精度はまあまあで、すごく早く診断できますよ、というものです。

 

特にインフルエンザの迅速キットは、綿棒のような棒で、鼻の奥をぐりぐりーーーーっとやって、それで取れた液体を、キットにぽとっと落として、プラスかマイナスかを判断するものです。

 

ですので、「もうコンビニでキットを売ってればいいのにね」なんて冗談を言うぐらい、医師にとってもすごく便利なものです。

 

しかし、弱点もあります。

 

それは、きちんとその液体にウイルスが含まれていなければならないという事です。

 

鼻の奥をぐりぐりやっても、インフルに感染して間もない状態では、とれた液体にウイルスがあまり含まれていなかったりします。

 

ですので、発熱などの症状が出現してから24時間以上経過してからでないと、きちんと陽性(プラス)と診断できなかったりします(´・ω・`)

☆治療・対処方法

インフルエンザの基本的な治療と対処方法をお話します。

 

インフル中の生活

インフルエンザを発症してしまったら、サクッと治す方法などありません。

 

まずは安静にし、症状が落ち着くまで、十分な睡眠をとる必要があります。

 

無理して仕事に行ったりするのは、自分のためにも、そして周りの人のためにもやめましょう(*´▽`*)

 

水分

一般的に、インフルは高熱が出ます。

 

高い熱が出ていると、思ったよりもをかいてしまい、水分がなくなってしまいます。

 

また、身体の中で炎症を起こしているので、それでも水分をたっぷり消費してしまっています(炎症は炎!)。

 

脱水症状にならないように、きちんと水分を補給しなくてはなりません。

 

体格などもありますが、目安は一日に2L以上です。

 

「グビグビ」飲まなくてもいいので、「チョビチョビ」何度も口に含ませるようにしましょう。

 

また、「お茶がいいですか?ポカリとかですか?」という質問をよく受けるので、説明したいと思います。

 

エビデンスはありませんが、結論としては、(糖尿病などの病気でなければ)ポカリやアクエリアスを薄めて飲むのがいいと思います。

 

理由の一つとして、お茶には利尿作用のある成分が含まれている可能性があるからです。

 

分かりやすく説明すると、おしっことして、身体から水分が出て行ってしまう可能性があるという事です。

 

さて、それはカテキンの殺菌作用とどちらが強いんだろう、とかって考えると医学が面白くなりますが、「私は一応やめておけば?」、と説明しています(ひでえ)。

 

ポカリやアクエリアスが嫌いな人は、お水でも構いません。

 

大切なのは、「」です。

 

そして、それでもどれくらい飲めばいいのかという質問も多いので、「目安」も説明しておきます。

 

一般的に「尿が濃い黄色じゃなくなる」のが目安です。

 

身体は水分が足りなくなると、腎臓で水が出て行かないようにするために、色が濃くなります(めっちゃハショッて説明)。

 

ですので、水分が足りていれば、不要な水分を外に出すだけなので、透明になるんですね。

 

これは普段でも同じなので、水分が足りてるかな~と思ったら、おしっこが透明かどうかを意識してみてくださいね(≧▽≦)

食事

今度は食事についてです。論文検索しましたが、全くありませんでした 汗

 

ですので、ここは内科医の一意見を述べたいと思います。

 

インフルエンザにかかり、発症した時には、身体から沢山のエネルギーが使われています。

 

ですので、エネルギーをとらなければ、さらに身体が弱ってしまいます。

 

そこで、炭水化物はとりたい所です。

 

おかゆなど、消化しやすい形でお米を食べたいですね。

 

ラーメンは消化が悪いのでやめておきましょう(普通に考えて、なんかもっと気持ち悪くなりそう)。

 

また、身体中の筋肉も炎症を起こすので、タンパク質も取りたい所です。

 

あんまり食べたくないかもしれませんが、鶏肉豆腐等がいいでしょう。

 

そして最後に、のどや鼻の粘膜がインフルエンザウイルスによってめちゃめちゃにされています。

 

ビタミンを多く含む野菜を、少量でもいいので食べるようにしましょう。

 

治りも違うと思います。

 

薬物療法

インフルエンザに有効な薬としては抗インフルエンザウイルス薬があります。

 

タミフルとかリレンザとか有名ですよね。

 

薬理学的な作用としては、インフルエンザウイルスを閉じ込めて、他の細胞に移らないようにして、その後の症状を抑えるというものです。

 

インフルエンザの症状がみられてから48時間が目安と言われているので、インフルエンザかな、と思ったら、48時間以内に病院に行って薬をもらいましょう。

 

まとめると、症状が発症してから24時間以降に病院に行って診断してもらって、48時間以内に薬を飲み始めるのが良い、という事になります(わあ、難しい!)。

☆予防

さて、予防についてです。

 

つまりこれが、私がインフルエンザの患者さんに一日10人以上と関わっても、インフルにならない理由となります。

 

是非お試しあれ!

 

マスク

インフルエンザウイルスは粘膜に付着する事で増殖します。

 

ですので、マスクにより鼻や口の粘膜を守る事が重要です。

 

ちなみに、マスクでインフルを予防できるというエビデンスはありません

 

ですが、インフルエンザウイルスは唾などの水滴でピョンピョン移ると説明しました。

 

多分マスクにひっかかってくれるでしょう(冗談みたいですが、医学界でリアルな現状の結論)。

 

また、流行時期にはなるべく人混みを避けるなどの対応も効果的です。

 

危うきに近寄らず、ですね(~_~メ)

 

予防接種

インフルエンザワクチンを接種する事で、インフルエンザの重症化を避ける事が出来ると言われています。

 

つまり、先程お話しした、合併症を防ぐことが出来るかもしれません。

 

私は打ちます。

 

インフルエンザワクチンの効果は1年間で、その年に流行するであろうタイプのワクチンが製造されているので、出来るだけ打つようにしましょう。

 

免疫力

私が一番大切だと思っているのは、この免疫力です。

 

免疫力が高い人は、インフルエンザに限らず、どのような感染症にもかかりづらく、またかかったとしても症状がひどくなりにくいです。

 

では免疫力はどのように上げる事が出来るのでしょうか。

 

免疫力は、いわゆる血液の中の「白血球」の働きが大きく関係してくるのですが、食事や運動や睡眠などの生活習慣が、この白血球の働きを左右します。

 

よって、生活習慣を大切にするのが重要なんですね。

 

からだプランでは、自分に合った食事の方法や運動が見つけられるようなホームページを作っています。上手く活用してくださいね。

手洗い・うがい

これも大変大切な事なのですが、手洗いうがいを習慣にするようにしましょう。

 

喉に入ってしまったウイルスや細菌を、外に追い出すイメージです。

 

また、イソジンや消毒液は何を使えばいいですか、という質問も良く受けるので、お答えしておきます。

 

私のいつもの答えとしては、「使っても使わなくても、どっちでもいいよ」というものです。

 

イソジンは結構強い液体ですので、喉の細胞を攻撃してしまって逆効果になる事もありますし、使ったからと言って喉の菌を全部やっつける事は出来ません。

 

ですので、何の目的で使うのか、と言われると私は答えられません。

 

むしろ、家に帰ってくるたびに、水道水できちんと手洗いうがいをする習慣の方が重要だと思います。

 

是非心がけるようにしてくださいね(*´ω`*)

 

 

☆インフルエンザについての動画を作りました

インフルエンザについて、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。

 

ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪

https://youtu.be/wQszQlJJMeg