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《医師直筆》血圧が腎臓を傷つける?腎硬化症の症状と原因!

 

こんにちは!

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

さて、今回は血圧が腎臓を傷つけてしまうという話を、腎硬化症という病気に触れながら話したいと思います。

 

え、腎硬化症って?私違うんだけど?という人にも、きっと読みながら医学の勉強になる内容にしています。

 

腎臓について詳しく勉強する事が出来るブログです。

 

では、いつもどおり、エピソードからお話します。

 

外来での腎硬化症の患者さんとのやり取りを見てみましょう(*´▽`*)

 

 

患者さん
「先生はじめまして。今回は健康診断で尿タンパクがあると言われて来ました。」

 

橋本
「ちょっと見せてもらっていいですか。ふむふむ。確かに尿タンパクが陽性ですね。あれ、高血圧もひっかかっていますね。」

 

患者さん
「ああ、その高血圧はいつもそうです。あんまり気にしてないです。尿タンパクって調べたら腎臓の話ですよね。さすがに腎臓は怖くて。」

 

橋本
「いや、もしかしたら、その尿タンパクが高血圧と関係あるかもしれませんよ。」

 

患者さん
「え、高血圧って脳の血管がパーンといって、苦しまないからいいかなとか思ってたんですけど。」

 

橋本
「そんなことありませんよ!腎臓と血圧は密接に関係があります!」

 

 

ということで、今回は腎硬化症を通して、腎臓と血圧の関係について考えていきたいと思います。




☆腎硬化症とは

腎臓の機能

そもそも腎臓って何をしている臓器なのか、イメージが湧きづらいですよね。

 

まずは腎臓の機能についてお話ししたいと思います。

 

まず結論として、腎臓は「血管の塊」です。

 

小さな血管が沢山沢山集まって、腎臓になっています。

 

どうして血管が集まっているかと言うと、そこからまとめて血液の中の「いらないもの」を出すためなんです。

 

血液の中には、全身のそれぞれの細胞からいらないものをポイっと捨てられています(昔の川みたいなイメージ?)。

 

そしてそれらが、腎臓にかき集められて、おしっこの中にポイっと入れて、ジャーっとと捨てるんですね(頭悪そうな説明)。

 

つまり、腎臓の特徴的な機能は、難しい言葉でまとめると『血液をろ過し、不要なものを尿として体外へ排出する機能』です。

 

なんとなく、すごく大切な臓器なのはイメージできましたでしょうか。

 

それでは次に、本題の腎硬化症とは何かという説明をしたいと思います。

 

腎硬化症とは

病名は色々な方法で名付けられます。

 

日本人の発見者の名前が付けられている病名とか、良く分かんないけどこんな感じでしょ、って昔つけられてそのまま使われている病名もあります。

 

その中でも、腎硬化症は、その病気の人の腎臓の見た目から名付けられた病名です。

 

腎硬化症の人の腎臓は、硬く小さくなっています。

 

つまり、十分な機能を果たす事ができなくなっています。

 

原因として最も多いのは高血圧で、それによって引き起こされた動脈硬化が、腎臓を硬く小さくしています。

 

厳密に言葉の定義を話すと、「長期間の高血圧暴露により生じた軽度のタンパク用を伴う腎障害」を、高血圧性良性腎硬化症と呼びます。

 

また、腎硬化症の患者さんは、他の生活習慣病を一緒に併発している可能性が高いとも言われています。

 

それでは、腎硬化症の原因について、詳しく見てみましょう。




☆原因

高血圧

先程説明した通り、高血圧によって引き起こされる腎硬化症の事を、高血圧性良性腎硬化症と言います。

 

生活習慣などで長い歳月をかけて硬化した動脈が、徐々に腎機能を低下させます。

 

特に塩分の取りすぎは高血圧のリスクを高める事が知られています。

 

また特徴として、自覚症状が出るまで時間がかかる事があげられます。

 

褐色細胞腫や腎血管性高血圧など

また、褐色細胞腫腎血管性高血圧などが高血圧の原因になり、そのせいで腎硬化症になる事もあります。

 

褐色細胞腫や腎血管性高血圧の説明に関しては、ちょっとここでは省きますね。




☆症状

初期症状

初期症状はほとんどありません。

 

また、あったとしても肩こり、めまい、頭痛など、疲労と似たような症状のために、あまり問題視されず放置される事が多くあります。

 

症状の進行

初期症状がほとんどない事と徐々に進行するという特性から、症状を自覚することは難しいです。

 

しかし、確実に腎機能は低下しています。

 

その機能を十分の果たせなくなった時、腎不全となります。

 

ですので、おしっこがブクブクしてきたな、と言うように、自分でトイレに行った時に、尿の様子を見てみるのも大事です。

 

タンパク質が含まれるようになると、おしっこはブクブクになります。

 

症状が進行すると、、、

腎機能が急速に低下し、嘔吐や痙攣などを引き起こします。

 

身体のいらないものが、腎臓から捨てる事が出来ず、身体に溜まってしまうからです。

 

急激な血圧の上昇に、視力障害など様々な臓器に症状が見られてきます。

 

そして、意識障害、心不全など致命的な事になる可能性も高いです。




☆診断

尿蛋白

さて、腎硬化症の自覚が困難である事はお話しました。

 

しかし、ちょっと触れましたが、全く自覚できないわけではありません。

 

例えばおしっこがブクブクになった時には、尿の中にタンパク質が含まれている可能性があります。

 

また、健康診断で行う血液検査や尿検査で、腎臓の状態を知る事ができます(クレアチニンとか色々)。

 

定期的な検診で自分の今の状態を知ることはとても重要です。

 

超音波、CT

はじめに腎硬化症は腎臓が硬く小さくなることをご紹介しました。

 

実際に、超音波・CTスキャンなどの検査を行う事で、腎臓が萎縮しているかどうか知る事ができます。

 

眼底初見・心電図

腎硬化症は腎臓だけでなく様々な臓器に異常を及ぼします。

 

眼底初見や心電図の異常が見つかった時は、その臓器だけではなく、全身の精査をすることが必要です。

 

内科や腎臓内科の先生と、きちんと相談して、治療方針を決めてくださいね。




☆治療

生活習慣の改善

腎硬化症の治療は、ほぼ高血圧症の治療となります。医師は高血圧の治療ガイドラインに沿って、治療方針を立てます(*´▽`*)

 

基本的に、原因である高血圧の状態を改善するには、主に食事療法と運動療法などの生活習慣の改善が有効です。

 

特徴的な食事療法として、高血圧の原因となる摂取塩分量を1日6g以下に抑える『減塩療法』などがあります。

 

投薬

基本は生活習慣の改善が治療となります。

 

しかし、それだけでは不十分な場合は血圧を下げる薬(降圧薬)を使います。

 

 

透析療法

腎不全状態が継続する事で、血液中のいらないもの(老廃物)が多くなってしまいます。

 

そのため、腎不全状態からの回復が見込まれない場合、透析療法によって人工的に老廃物の除去を行わなければなりません。

 

そうなると、日常生活に大きな影響を及ぼします。




☆予防

さて今回、腎硬化症じゃない人にも読んでほしいと言ったのは、この予防の部分を読んでほしかったからです。

 

腎臓はすごく大切な臓器で、生活習慣と密接に関係のある臓器でもあります。

 

ですので、病気にならないためにも予防について読んでほしいんです(=゚ω゚)ノ

 

禁煙

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ一時的に血圧を上昇させます。

 

それだけでなく、たっぷりと有害物質が含まれています。

 

タバコは様々な生活習慣病のリスクを高めるのは周知の事実です。

 

喫煙の習慣がある方は禁煙する事をオススメします。

 

食事

腎硬化症は高血圧が主な原因というお話をしました。高血圧は、脳梗塞や心筋梗塞にも大きな関係があります。

 

一度、日々の食事を見直してみましょう。特に塩分は血圧の上昇に大きく関わっています。

 

味噌汁や漬物などは塩分を多く含んでいるので食べ過ぎに注意しましょう。

 

また、運動は体重を減らすので、血圧をしっかりと下げてくれます。

 

脂質異常症や糖尿病の予防にもなるので、最近運動をしていないよ、って言う方には、一生出来るような好きな運動探しを始めてほしいんです!

 

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血圧を意識する

腎硬化症は初期症状がほとんどありません。

 

しかし、病院の受付など、無料で血圧を測定する機会は多くありますし、近くの家電量販店で血圧計が安く売られています。

 

異常の早期発見は症状の重症化を食い止めてくれます。

 

是非、血圧を意識する習慣を持ってくださいね♪

 

また、異常がないことを確認する事で、あなたは生活習慣に安心と自信を持つ事ができるでしょう。