鍼灸って効果あるの?鍼灸により得られる効果について解説
こんにちは!内科医の橋本です。
皆さん、鍼灸ってご存知ですか?
中国伝統医療法のひとつに鍼灸があります。
東洋医学ですので、日本人が慣れ親しんでいる西洋医学とは異なる分野の医療でもあり、皮膚に鍼や灸を使った施術が怖いといったイメージもある治療です。
今回は、鍼灸により得られる効果について解説したいと思います(^^)/
そもそも鍼灸とは?
まず初めに、鍼灸について解説したいと思います。
鍼灸は、中国の伝統医学で用いられる治療法の一つで、補完・代替医療として日本でも取り入れられる治療です。
街中に鍼灸の看板を見たことがあるけど、皮膚に鍼や灸を使った施術が怖いといったイメージもあることや、西洋医学に慣れ親しんでいる方にとっては、ちょっと不安を感じる治療法と捉えられる方もいるかもしれません。
鍼治療は、西洋医学のように医学的な科学根拠が解明されていないことも多いのですが、体にあるツボに刺した鍼による刺激で、自律神経系や免疫系などに作用し疼痛状態への病気に対する効果や、美容手段として使われ、代謝を向上させることにより自然治癒力をアップさせる可能性がある治療法としても注目されています。
そして、灸治療は、日本でも「もぐさ」を使ってツボに熱を加え刺激する治療法として、古くから行われている治療になります。
体が温かくなることからも明らかですが、血流が良くなり、血行が改善し、更年期障害などの婦人科疾患の冷え性改善治療にも使われています。
また、関節痛や筋肉痛に神経痛などの機能改善にも効果があるとされています。
鍼灸により得られる効果について
それでは、鍼灸により得られる効果はどのようなものなのでしょうか?
近年NIH(国立衛生研究所(米国))の鍼灸療法の研究で、鍼灸によって西洋医学の補完・代替治療として有効な効果があると発表されています。
そして、日本国内では、神経痛/リウマチ/五十肩/腰痛症頚腕症候群/頚椎捻挫後遺症の症状がある場合には、健康保険の適用が認められている状況です。
鍼灸による効果の代表としては、下記のものがあります。
【神経系】
自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症
【運動器系】
リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷による後遺症
【婦人科系】
生理痛・月経不順・冷え性・不妊
【眼科系】
眼精疲労・結膜炎・疲れ目・かすみ目
しかし、鍼灸の効果の研究はまだ科学的確証が明らかになっていないこともあり、研究所や医療機関に鍼灸学校などで意欲的に進められています。
女性の悩みを解消する鍼灸治療
鍼灸治療は、疼痛のために取り入れられることが多い治療ですが、最近では女性の美容にも効果があると注目されます。
年齢による肌のトラブルの「たるみ」や「シミ」に「シワ」、ストレスによっておこる「自律神経失調症」に「目元のクマ」や「くすんだ肌」といった女性の天敵が改善されるといった効果にも期待ができます。
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美容系の鍼灸は最先端美容の一つですので、治療院・サロン選びも重要なポイントです。
そしてなにより、肌に鍼を刺すため、医師としては「安全」が第一に大切だと思います。
当然治療が不適切であれば、痛みなどを伴うだけでなく感染症などの副作用を引き起こす可能性もあります。
人間の身体は千差万別です。誰にでもうまくいく完璧な治療・施術は存在しません。
その上で、出来る限り安全な治療・施術を受ける事が大切だと思います。
ですので、鍼灸治療を受ける場合には、免許・証明書・登録証の確認を行うようにしましょう。
このような情報が開示され、国家資格を持った確かな腕の施術者がいる環境で施術を受けることが大切です。
適切な環境で鍼灸施術を受けることによって、新陳代謝が活発になる可能性があります。そうなれば、自分が望まない肌質が改善する可能性もあります。
また、機序は明らかではないにしても、自律神経が整う事で、不眠やストレス解消などの改善や、美容効果も期待できる可能性があります。
西洋医学と鍼灸治療の併用をおすすめ
生活習慣の改善と投薬は基本的に効果のある治療です。
しかし、疼痛などの症状が改善しない場合には、東洋医学の鍼灸治療を併用することで改善するケースもあります。
ですので、かかりつけの医療スタッフに相談し、適切な医療機関や専門医を紹介してもらい早期治療につなげましょう。