健康ブログ

《医師直筆》夜勤で不規則な看護師さんの生活習慣の作り方!

からだプラン編集部

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

まあ当たり前かもしれませんが、周囲に看護師さんが多いので、良く受ける相談があります。

 

ちょっとご紹介したいと思います。

 

 

看護師
「先生ちーっす。コラム読んでるよ。はい、どういたしまして。お金ちょーだい」

 

橋本
「あなたの頭部MRIを予約しますよ。」

 

看護師
「ねえ、あたしら看護師とかって、夜勤とか準夜とか色々あるから、生活習慣とか無理だよ。」

 

橋本
「まあシフトとか残業とかも色々あるよねえ。」

 

看護師
「そうそう。だからお金ちょーだい。それで仕事辞めてジム行くから」

 

橋本
「天才的な発想だ。」

 

看護師
「ありがと。両方とる方法ないかなあ。」

 

橋本
「仕事をとるか、生活習慣をとるか、それとも頭部MRIをとるかって事?」

 

看護師
「ちっきっしょ~(小梅太夫風)」

 

 

ということで、看護師さんの理想的な生活習慣について、考えてみたいと思います。




☆生活習慣は「食事」、「運動」、「睡眠」の総合力で決まる

細胞に送るエネルギーは、食事によって摂取される。

改めて、生活習慣とは何か考えてみたいと思います。

 

まず前提として、人間は細胞の集まりです。

 

細胞というのは「小さな生き物」の事です。

 

つまり、生き物なのでエネルギーが必要です。

 

そのエネルギーはどのようにして取るのでしょうか。

 

日光浴でもすればよいのでしょうか?いえいえ、それでは植物の光合成になってしまいます。

 

私たち人間は主に、「食事」をエネルギーの元としています。

 

食事をしなければ、細胞に活動をするためのエネルギーを供給できなくなり、しまいには栄養失調で死んでしまいます。

 

食べるために、人は「運動」している

では次に、その食事のために、人間はどうする必要があるでしょうか?

 

そうですね、食事をとりに行ったり、食事という行動をするためにも身体を動かさなければなりません。

 

昔で言えば、直接マンモスや魚を捕りに行って、焼いて、口に運んでいたでしょう。

 

現代であれば、仕事をして、お金を稼いで、お総菜を買いに行って、料理をして、口に運んだり、外食に行ったりするでしょう。

 

それらを「運動」と言います。

 

「睡眠」によって、食事と運動はメンテナンスされる

しかし、人間は細胞の集まりです。

 

一日をフルに使って、食べたり運動したりし続けては、いずれ限界が来てしまいます。

 

食べる量にも、動ける量にも限界があるのです。

 

その時に、エネルギーを蓄えるために、生き物はある方法を使いました。

 

身体を動かさない、という方法です。それを「睡眠」と言います。

 

無駄なエネルギーを使わず、傷ついた組織があればそれを回復するのが睡眠です。

 

すごい技です。

 

まとめます。

 

人間は細胞の集まりなので、エネルギーを取り、使い、蓄える必要があります。

 

それらを、食事・運動・睡眠と言い、まとめて生活習慣と言います。

 

このバランスを保つということが、生活習慣について考えるということに他なりません。

 





 

☆生活習慣に完璧はない

生活習慣には振れ幅があって当然

そもそも完璧な生活習慣とは何でしょうか。

 

朝6時に起きて、7時、12時、17時にご飯を食べて、22時に寝る、ということでしょうか。

 

それは理想的に見えて、本当に正しいのでしょうか。

 

というか、それって出来るんでしょうか?

 

当然ながら、誰にとっても健康は大切でしょうが、「健康のためなら死んでもいい」なんて考えている人はそうそういないでしょう。

 

健康な生活習慣を維持することによって、仕事や学業、家庭生活やその他の人間関係などなど、その先に人それぞれ大切なものがあることでしょう。

 

「完璧な生活習慣に従うべき」「正しい生活習慣以外は、自分を不健康にする」といったような、非合理な強い思い込みにとらわれて、かえって日常生活が辛くなるようでは本末転倒です。

 

結局なんのために健康について学んでいるかは、いよいよ分からなくなってきてしまうでしょう。

生活習慣は、理想ではなく自分に合ったものを探そう

確かに生活習慣というと、「習慣」なんて言葉を使っているので、毎日決められた時間でないとダメなように感じてしまいます。

 

しかし、医学的に「完璧な生活習慣はこれだ!」というものはありません。

 

生活習慣は、人それぞれのものであって、正しいものがあるわけではないのです。

 

自分にあった生活習慣を作れるかどうかがポイントだと思います。

 

私は、この現代では、あまり時間にこだわり過ぎないのも大切かなと思っています。

 

完璧というものが無い以上、完璧を目指すのではなく、自分に合ったバランスを探す方が大切だと考えます。

 

「生活強度」や「運動強度」という考え方を知ろう

ところで、仕事が生活習慣を難しくしているの、といった悩みの相談をときどき受けることがあります。

 

確かに、夜勤や準夜で夜中に起きていなければならない事もあります。

 

子育てであれば、夜泣きや旦那さんの仕事に合わせて、夜中や朝早くに起きなければならないことも当然あると思います。

 

しかし、「それらが生活を乱している」と考えるよりも、「生活の一つ」と考えて、どのように組み込むかを考えるのが良いでしょう。

 

それを医学的に「生活強度」とか「運動強度」とか言います。

 

具体的に説明します。先程のエネルギーの話に戻りますと、仕事や子育てや介護は、「運動」の一つです。

 

人間という細胞の集まりが、摂取したエネルギーを「使う」ことです。

 

身体を動かす仕事をしている人は、それだけ沢山のエネルギーを使っていますし、一日中座っている仕事をしている人は、少ないエネルギーだけを使っています。

 

そして、使ったエネルギーの分だけ食事や睡眠が必要になります。

 

つまり、「乱されている」と考えるのではなく、「運動としてエネルギーを使っている」と考えます。

 

人それぞれの運動(仕事や子育てや介護)があるので、人ぞれぞれの生活習慣があるのです。




☆看護師さんの生活習慣の作り方

では、看護師さんの生活習慣の作り方について、オリジナルで考えてみたいと思います。

 

仕事における運動強度の高さをどう考えるか

まずは、看護師さんの仕事について考えてみたいと思います。

 

看護師さんは、立ったり動いたりする量がとても多いので、仕事の中でも運動強度はある程度高い方だと考えます。

 

基礎代謝の維持のために、食事が鍵

仕事の運動強度が高いので、一日三食はしっかりとった方が良いでしょう(細かい計算は省きます)。

 

しかし、夜勤や準夜などもあるので、毎日の食事の時間にばらつきが出てしまう事もあるかもしれません。

 

確かに、食べる時間は毎日同じ時間の方がいいと言われていますが、そうは言っていられないので、一日の総カロリーがきちんと三食分になっているかどうかを目安に考えるのが良いと思います。

 

例えば、休憩の時に小さなお弁当など、軽く食べるようにすることで、欠食をしないようにすることが重要です。

 

エネルギーが足りなくなってしまうと、どうしても免疫力が落ちて、風邪をひきやすくなってしまいますし、筋肉が分解されて基礎代謝が落ち、太りやすい身体になってしまいます。

 

ストレスマネジメントのための、運動の重要性

仕事が忙しかったり不規則だったりするせいか、運動の習慣が作りにくいのが看護職だと思います。

 

ですが、私としては、そんな看護師さんこそ、週に1回以上の運動の習慣をおすすめします。理由としては「ストレスの解消」のためです。

 

看護師さんは、苦しんでいる患者さんやそのご家族さんと直接接する時間が長かったり、人の心に寄り添ったりする仕事ですので、無意識にも相当なストレスがたまり続けています。

 

そのストレスは、仕事という運動では発散する事は困難で、別の事で発散する必要があります。

 

そんな時に、運動の習慣があると、うまくストレスの解消になり、また健康面でとてもプラスになります。

 

ここでいう運動というのは、なにもアスリートのように激しく、ケガを恐れず競技スポーツに打ち込むというような話ではありません。

 

ストレスの発散、気分のリフレッシュにつながるような運動を取り入れるのが良いでしょう。

 

いい汗をかいて、たとえ仕事で嫌なことがあっても気が紛れて、胸がスッとするような運動習慣がつくと良いです。

 

運動という運動でなかったとしても、自分にとってストレスの解消になるような「趣味」「習い事」「仲のいい友達と遊びに行く」なども大切な運動です。是非検討してみてください。

 

意識的に仮眠を取るようにしよう

最後に睡眠についてです。看護師さんは不規則な勤務時間のため、睡眠サイクルを作るのがとても難しいと思います。

 

時にはシフトが理不尽なほど詰め込まれていたり、ストレスで眠れない日が続く事もあると思います。

 

看護師さんはメンタル的に強い人も多いので、睡眠について疎かにしてしまいがちなのですが、身体もメンタルも無意識にすり減っています。

 

意識的に休む時間をスケジュールに組み込んだり、疲れている時は横になり、もし意識が落ちなかったとしても、目をつぶって横になって身体を休ませるようにしましょう。

 

眠くないからといって、必ずしも睡眠が足りているとは限りません。

 

小時間でも光や音をシャットアウトし、仮眠をとることで、自覚できなくともメンタルを回復させることができます。




☆生活習慣は、正しい知識をもとに、自分なりの解答例で考えよう!

年齢、性別、体重、職種など、人それぞれの生き方があります。

 

そして、自分に合った生活習慣を「作る」ことを意識するようにするといいと思います。

 

つまり、人には人にあった、その人なりの生活習慣があるということです。

 

本を読んで、ただ知識を得たとしても、それを自分に合ったかたちで取り入れることが大切です。

 

そして、からだプランでは、その人に合った生活習慣を作るためのヒントを、沢山提案しています。

 

例えばプラン(体験)では、生活習慣に組み込める運動が色々あります。

 

また、このような形で、医学を楽しめるように、健康コラムを書いています。

 

是非最大限活用してくださいね。




他の記事を探す

※空白文字だけでは検索できません