健康ブログ

《医師直筆》日記を書いている人がストレスに強い医学的理由

からだプラン編集部

 

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。

 

その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。

 

そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「楽しく、正しく、いい身体♪」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。

 

そしてお察しの通り、収益は全く無い状態で書いておりますので、楽しく読んでもらえると嬉しいです。

 

今回は「日記を書いている人が医学的にストレスに強い理由」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。

 

かくいう私も昔からストレスに弱く、いつも悩んでおりました。

 

そして、医師として働くにつれて、人それぞれに合ったストレスに強くなる方法がある事を知りました。

 

このコラムでは、ストレスに強くなる方法の一つをご紹介したいと思います。

 

まずはいつも通り、外来でよくあるやりとりを(冗談まじりで)ご紹介したいと思います。





患者さん
「先生こんにちは。先生、この間教えてもらった方法で、あたしすっごく強くなったよ。」

 

橋本
「良かった良かった♪んで、えーと、なんの話だい?」

 

患者さん
「なんで覚えてないのさ。日記の話だよ。あたしの症状はメンタルから来ていることが多いから、日記を書くようにしろって言われたじゃん。」

 

橋本
「ああ、そんな偉そうな事言ったっけ?笑 いや~一日50人以上話してるから、誰に何話したか忘れちゃうんだわ。」

 

患者さん
「顔ばっか見てカルテ書いてないから~。」

 

橋本
「(研修医の時の上司みたいな事言いやがって、、、するどいな。)」

 

患者さん
「今なら先生が、私の場合は病が気からだって教えてくれた意味が分かるよ。自分の性格分かってなかったよ。日記書いてみて良く分かった。」

 

橋本
「そそ、あんた真面目すぎ。もっとテキトーになりなさいな。」

 

患者さん
「うん、そうするね。先生も、もっと真面目に仕事しなさいな。」

 

橋本
「きええええ!診察終了!!いや、もう終診!!(;´Д`)」



☆ストレスとは「生きていてぶつかる壁」の事

まずは、ストレスとは何か考えてみましょう。

 

人間は生きていく上で、沢山の障害とぶつかります。

 

例えば、風邪をひくこともありますし、上司や家族とぶつかる事もあると思います。

 

その度に、人は苦しんだり、悩んだり、成長したりします。

 

その、人が生きていく上でぶつかる壁の事を、まとめて「ストレス」と呼びます。

 

身体にとってぶつかる壁は「身体的ストレス」と呼び、心にとってぶつかる壁は「精神的ストレス」と呼んだりします。

 

大正や昭和時代を生き抜いてきた強い先人の方々には、「そういうのが人の生きる道なんだ!人生とはそういうもんだ!」なんて、言われてしまう事もあります。

 

しかし、その人にとってあまりに強い壁は、生きるために大きすぎる壁となってしまい、前に進めなくなるかもしれません。

 

強い身体的ストレスであれば動けなくなってしまいますし、強い精神的ストレスであれば、うつ病になってしまうかもしれません。

 

まとめると、「生きていく上でストレスがあるのは仕方のない事ですが、それが強すぎると、生きていくのに困難になってしまう」という事です。



☆日記はストレスと戦うための凄い武器!

精神的なストレスと戦う時に、昔から認められているすごい武器があります。

 

それは日記です。

 

日記を書く女性は多くなっていると言われていますが、精神的に強くなれるからという理由で、日記を書いている人は少ないかもしれません。

 

そこで、日記を書くことで、どうしてストレスに強くなれるのか、医学的に考えてみたいと思います。

 

①起こった出来事について、冷静に考える癖がつく

当たり前ですが、日記を書くときは、その日に起きたことについて振り返って言葉にして書くと思います。

 

その時「言葉にする」ことで、見えてくることもあるのです。簡単な例を挙げてみたいと思います。

 

朝、学校や職場で、仲間に嫌な事を言われたとします。

 

そして喧嘩になってしまい、それから、その一日は気分が落ち込んでしまいました。

 

その時には「嫌な思いをしたなあ。

 

なんでそんな事を言うんだろう。悲しいなあ」と感じます。

 

それで終わりになります。

 

そこで、もし日記を書いていると、続きが出てきます。

 

「そうか、あの時は怒りや悲しみでいっぱいだったけど、冷静に考えてみると、あの人は前から空気を読まない癖がある。

 

同じような経験をした人が、私以外にもいるはずだ。

 

そういえば友達も同じような事で傷つけられたって言っていたな。

 

落ち込むほどの事でもないな。

 

あの人の性格の問題もあるかもしれない。

 

考えすぎても仕方がない事だわ。」

 

と、このように冷静に考えられるようになるかもしれません。

 

医学的には、時間が経って、脳の興奮している神経細胞の場所が変わり、冷静に考える事が出来ている状態です。

 

日記を書く事を繰り返すことで、冷静になれる時間がどんどん増えてきて、普段からストレスに強くなる事が出来るのです。



②自分の性格が分かる

日記を書くときに、その時の出来事を振り返る事で、自分がどのように対処しているかを知る事が出来ます。

 

つまり、自分の性格が分かるようになります。

 

例えば、先程の例で、日記を書いてみ見ましょう。

 

「そうか、あの時は怒りや悲しみでいっぱいだったけど、どうして喧嘩になってしまったんだろう。

 

そうか、私は友達のことを悪く言われると、凄く嫌な思いをする性格なんだわ」。

 

このように、自分の性格が分かる事で、自分がどのような時に怒ったり、悲しくなったりするのか分かります。

 

人は生きている上で、どのような時にどのような反応をするか、神経細胞が成長して、脳が発達して、その人の性格を決めています

 

それを自分で知る事で、外からのストレスに強くなるという事です。

 

日記はそのための大きな武器になるんです。

 

③次に起こった事に対して、対策を準備しておける

最後に、日記を書くことで、「次に起こったことに対して、対策を準備しておける」という話をしておきたいと思います。

 

ちなみに、日記を書く人がストレスに強い理由として、これが一番大きな理由だと思っています。

 

先程の例を使って、日記を書いてみましょう。

 

「今回の喧嘩で、あの人の事も、私の性格も良く分かったわ。

 

次からあの人と話す時には、友達の悪口になりそうな話題は避けよう。

 

それでも危なくなったらすぐにトイレに行ってしまおう♪

 

あの人と話す時以外も、私は友達の話について少し敏感過ぎるかもしれないから、粗探しをしないように気をつけよう。」

 

このように、日記を書いておけば、あらかじめ対策をしておく事が出来るので、心の準備をしておくことが出来ます。

 

人はハプニングや経験をしたことが無い出来事に対して、海馬や大脳辺縁系を使って感情的に反応してしまいやすいものなので、大脳新皮質を使って論理的に対応できるようにしよう、という事なのです。

 

日記を書く癖がついていると、色々な出来事に準備をすることが出来るので、とても精神的に強くなることが出来ます。



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