《医師直筆》医療者も愛用!マインドマップでストレス対策!
こんにちは、からだプラン代表医師の橋本です。
普段は総合診療医として働いています。
先日「先生のコラムを読んで、ストレスとは、生き続けるのに邪魔なものである、ということは分かりました。
でも、そのストレスにどうやって対処すればいいのか教えてほしいです」という質問を頂きましたので、今日は一つの方法を伝授したいと思います。
☆ストレスとは、生き続けるのに邪魔なもの
まずは、ストレスとは何かについて考えてみたいと思います。
人間は生きていく上で、沢山の障害とぶつかります。
例えば、風邪をひくこともありますし、上司や家族とぶつかる事もあると思います。
その度に、人は苦しんだり、悩んだり、成長したりします。
その、人が生きていく上で大変な障害の事を、まとめて「ストレス」と呼びます。
身体にとってのストレスは「身体的ストレス」と呼び、心にとってのストレスは「精神的ストレス」と呼んだりします。
それらも含めて人の生きる道なんだ!人生とはそういうもんだ!と片付けられてしまう事もありますが、あまりに強いストレスは、生きるために大きな障害となり、前に進めなくなってしまう事もあるでしょう。
強い身体的ストレスであれば動けなくなってしまいますし、強い精神的ストレスであればうつ病になってしまうかもしれません。
まとめると、「ストレスがあるのは仕方ないですが、それが強すぎると生きるのに困難になってしまう」という事です。
☆精神的ストレスの対処法
それでは、精神的なストレスを対処するときに、実際にはどんな力を身に着ければいいのでしょうか。
今回ご紹介するのは「分解する力」です。詳しく説明します。
人は生きていく時に、出来る事を積み重ねて生きています。
「よし、このご飯なら食べれそうだ」
「あ、このアルバイトなら私でも出来そう」
「この曲なら聞きなれているから弾けそうだわ」
「あの人に出来たなら、私にも出来るはず」
このような感じで、人は出来る事を積み重ねて生きているのです。
しかし、「出来ない時」に弱いのが人間です。
出来ない時には、諦めたり、一生懸命時間をかけて取り組んだりしなければなりません。
そういう時に、人は大きなストレスを感じるのです。例を挙げてみたいと思います。
ある大学生がいるとします。
その子はとても性格が優しく、人間関係に悩むことはありませんでした。
コミュニケーションには、なんとなく自信がありました。
しかし、ふとしたきっかけで、AさんとBさんの友達の喧嘩に巻き込まれてしまいました。
「あなたはどっちが正しいと思う!?」
「あなたはどっちの味方なの!?」
「今まで友達だと思っていたわ!」
自分が苦手ではないと思っていたことが、ある出来事がきっかけで、自信を失ってしまいました。
そういう時には、人は大きなストレスを感じるのです。
「私の何が悪かったんだろう…」
「もう、何をどうすればいいのか分からない…」
「ダメだ、考えれば考える程分からなくなってしまう…」
しかし、その時に「分解する力」があると、出来事を冷静に分析することが出来るので、次のようになります。
「AさんとBさんは、価値観が大きく違うから、元々相性が悪かったのかもしれないわ」
「そういえば、Aさんは何か悩んでいる事があるって言ってた。もしかしたらBさんはタイミングが悪かったのかもしれない。」
「もしかしたら、誰も悪くないのかもしれない。逆に騒ぎを大きくしないようにしよう。時間が解決してくれるかもしれないわ。」
このように、自分の出来ない事にぶつかった時に、冷静に考えるための「分解する力」を身に着けておく事で、ストレスに強くなることが出来るのです。
☆分解する力を磨く方法
では具体的に、分解する力を磨く方法をご紹介したいと思います。
それは「マインドマップ」という方法です。
下の図を見てみてください。
見よう見まねで、まずは手を動かしてみてほしいと思います。
①まずは、中心に悩んでいる事を書きます。
②つぎに、うねうね~と波線を沢山伸ばします。
③波の上に、思いついた事をどんどんを書いていきます。
ポイントは、波線をたくさん書いた後に、それを埋めるように文字を入れていく事です。
そうする事で、どんどん発想が湧いてきます。
マインドマップを利用することで、自分にとって大きなストレスになっている事を分解して、はっきりと整理することが出来るのです。
ちなみに、この方法を「自然発想法」と呼び、様々なシチュエーションで使う事が出来ます。
どんどん手を動かして書いてみて、自分の武器にしてしまいましょう。きっとストレスに対処する力が身に付くはずです。