《医師直筆》ストレスの医学的な意味を分かると心が強くなる
こんにちは、からだプラン代表医師の橋本です。普段は総合診療医として働いています。
先日の外来で、ある患者さんから、次のように言われて困ったという相談を受けました。
「私はストレスに弱いから胃が荒れているんだと言われました。というか、ストレスって何ですか?具体的に何をすればいいんですか?」
素晴らしい質問だと思ったので、ブログに書きたいと思います。
☆ストレスについての動画を作りました
以下、説明が長くなるので、解説動画を撮影しました♪
ストレスについて、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。
ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪
☆生きるってどういう事?
早速ですが、まず考えてみたい事があります。
それは、生きるという事は、医学的にはどういう事なのかです。
私たち医者は、患者さんを治療するために、まずは生きるというのはどういう状態なのか、という事を学びます。
それを難しい言葉で「恒常性の維持」と言います。
凄く簡単に説明すると、恒常性というのは、「恒(つねに)常(つねに)生き続ける」という意味です。
つまり、生きるというのは、「生き続ける」という意味なのです。
「当たり前じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、まずはこの当たり前のことをしっかりと覚えておいてください。
「生きる」=「生き続ける」という事です。
☆生き続けるのに「邪魔なもの」
さて今度は、「生き続けた」時に、「何が待ちうけているか」を考えてみたいと思います。
生きていると色々な事がありますよね。例
えば、病気について考えてみましょう。
風邪をひいてしまったり、おなかが痛くなってしまったら、生き続けるのにとても邪魔なものですよね。
また、会社に行っても色々な事があります。
苦手な上司が大きな声で怒鳴るかもしれません。会社に行く度に怒鳴られていたら、どんどんウツになってしまうかもしれません。
上司は、時に生きるのに邪魔になります(汗)。
家に帰っても色々な事があります。
両親や子供同士がけんかをしていたり、隣の部屋が騒がしい事もあるかもしれません。
家族だからこそ、「この人とは合わないから、出来るだけ距離をおこう」ということが出来ない辛さがあるかもしれません。
人間は、生き続けようとすると、「生きていくのに邪魔なもの」が沢山あるのです。
医者は、それらをまとめて「ストレス」と言います。難しい言葉を使うと、「恒常性の維持に障害となるもの」がストレスです。
そして私は、生き続けるのに邪魔になっている「ストレス」を取り除き、生き続けやすいようにする事を、医師の役割の一つだと考えています。
☆ストレスに対処する力、という考え方
せっかく読んで頂いているので、一つ新しい考え方を伝授したいと思います。
それは「ストレスに対処する力」という考え方です。
私の大好きな考え方の一つなので、是非学んでほしいなと思います。
ストレスに対処する力とは、その名の通り、ストレスと闘う能力のことです。
生き続けるのに邪魔なものと闘って、生き続けやすい力を身に着けよう、という考え方です。
例えば、元気な身体を作って、風邪をひきにくいようにすることも、ストレスに対処する力と言えます。
また、人見知りで、人と話すたびにドキドキしてしまうのであれば、コミュニケーション能力を磨いておくというのも、ストレス対処する力です。
生き続けるのに邪魔なストレスに負けないように、生き続けやすいように、ストレスに対処する力を身に着けるのは、大変重要な事だと思っています。
☆実際にどうしたらいいのか
では、ストレスに対処する力を磨くために、実際にどうしたらいいのかを説明したいと思います。
それは、心と身体を鍛える、という事です。
心を鍛える事で、邪魔なもの(ストレス)に冷静に対処することが出来ます。
対処するための「選択肢」を沢山持っている人は、ストレスに強く、生き続けやすいという事です。
一言で言えば「知識」です。
また、身体を鍛える事で、病気に強くなることが出来ます。
風邪をひきづらい体を作り、風邪をひいても治りやすい身体を作るという事です。
このホームページでは、この両方を鍛える事が出来ます。
健康コラムで「知識」を身に着け、プラン(体験)で実際に身体を動かして、生活習慣を作り、心も身体も鍛える事が出来ます。
是非沢山使ってくださいね。
ストレスに対処する力については、語りたいことが沢山あるので、別にもコラムを書こうと思います。
興味があれば読んでみてくださいね。
☆ストレスについての動画を作りました
ストレスについて、からだプランメンバーで色々語り合った動画を作ってみました。
ブログではニュアンスが伝わりにくい話も盛り沢山にしているので、是非覗いてみてくださいね♪