健康ブログ

《医師直筆》ストレスに弱い?勉強でメンタルを強化する方法

からだプラン編集部

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。

 

皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。

 

その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。

 

そこで、からだプランの出番です!

 

からだプランでは「楽しく、正しく、いい身体♪」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。

 

そしてお察しの通り、収益は全く無い状態で書いておりますので、楽しく読んでもらえると嬉しいです。

 

今回は「勉強すればストレスに強くなれますか?」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。

 

かくいう私も昔からメンタルが弱く、いつも悩んでおりました。

 

そして、医師として働くにつれて、人それぞれに合ったメンタルを強くする方法がある事を知りました。

 

このコラムでは、メンタルを強くする方法の一つとして、勉強でメンタルを強くする方法を伝授したいと思います。

 

まずはいつも通り、外来でよくあるやりとりを(冗談まじりで)ご紹介したいと思います。





患者さん
「先生、私勉強が好きじゃないんだけど、勉強するとストレスに強くなるって本当?」

 

橋本
「そうだね、勉強すればするほど、ストレスには強くなれる可能性は上がると思うよ。」

 

患者さん
「やっぱりそうなんだ~。勉強したくないなあ。勉強自体がストレスだわ。」

 

橋本
「逆にストレス増えとる( ゚Д゚) けどさ、新しい事を知ったりすると嬉しい事ない?」

 

患者さん
「確かに。勉強って考えると、学校で悪い点数とったらどうしようとか考えちゃうのが先に来ちゃうから、それがいけないのかも。勉強って楽しい?」

 

橋本
「おう、特に医学は楽しいぜ!未だに分かってない事も沢山あるから、ニュースとかも楽しくなるよ!」

 

患者さん
「でも、先生みたいにオタクにはなりたくないわ。先生って、時々サカナクンに見えるよ。」

 

橋本
「ギョギョギョギョ~~(@〇@)」




☆生きるってどういう事?

早速ですが、まず考えてみたい事があります。

 

それは、生きるという事は、医学的にはどういう事なのかです。

 

私たち医者は、患者さんを治療するために、まずは生きるというのはどういう状態なのか、という事を学びます。

 

それを難しい言葉で「恒常性の維持」と言います。

 

凄く簡単に説明すると、恒常性というのは、「恒(つねに)常(つねに)生き続ける」という意味です。

 

つまり、生きるというのは、「生き続ける」という意味なのです。

 

「当たり前じゃん!」という声が聞こえてきそうですが、まずはこの当たり前のことをしっかりと覚えておいてください。

 

「生きる」=「生き続ける」という事です。




☆生き続けるのに「邪魔なもの」

さて今度は、「生き続けた」時に、「何が待ちうけているか」を考えてみたいと思います。

 

生きていると色々な事がありますよね。

 

例えば、病気について考えてみましょう。

 

風邪をひいてしまったり、おなかが痛くなってしまったら、生き続けるのにとても邪魔なものですよね。

 

また、会社に行っても色々な事があります。

 

苦手な上司が大きな声で怒鳴るかもしれません。

 

会社に行く度に怒鳴られていたら、どんどんウツになってしまうかもしれません。

 

上司は、時に生きるのに邪魔になります(汗)。

 

家に帰っても色々な事があります。

 

両親や子供同士がけんかをしていたり、隣の部屋が騒がしい事もあるかもしれません。

 

家族だからこそ、「この人とは合わないから、出来るだけ距離をおこう」ということが出来ない辛さがあるかもしれません。

 

人間は、生き続けようとすると、「生きていくのに邪魔なもの」が沢山あるのです。

 

医者は、それをまとめて「ストレス」と言います。

 

難しい言葉を使うと、「恒常性の維持に障害となるもの」がストレスです。

 

そして私は、生き続けるのに邪魔になっている「ストレス」を取り除き、生き続けやすいようにする事を、医師の役割の一つだと考えています。




☆ストレスに対処する力、という考え方

せっかく読んで頂いているので、一つ新しい考え方を伝授したいと思います。

 

それは「ストレスに対処する力」という考え方です。

 

私の大好きな考え方の一つなので、是非学んでほしいなと思います。

 

ストレスに対処する力とは、その名の通り、ストレスと闘う能力のことです。

 

生き続けるのに邪魔なものと闘って、生き続けやすい力を身に着けよう、という考え方です。

 

例えば、元気な身体を作って、風邪をひきにくいようにすることも、ストレスに対処する力と言えます。

 

また、人見知りで、人と話すたびにドキドキしてしまうのであれば、コミュニケーション能力を磨いておくというのも、ストレス対処する力です。

 

生き続けるのに邪魔なストレスに負けないように、生き続けやすいように、ストレスに対処する力を身に着けるのは、大変重要な事だと思っています。




☆今回の本題!勉強でストレスに強くなる方法!

では、ストレスに対処する力を磨くために、実際にどうしたらいいのかを説明したいと思います。

 

それは、勉強によって知識をつけて、ストレスに強くなるという方法です。

 

イメージが湧きにくいと思いますので、いくつかの例を挙げてみたいと思います。

 

例はいずれも架空の人物ですが、外来ではよくある話です。

 

自分が医師になったつもりで読んでみてくださいね。

 

例1)ある50歳の女性の患者さんの例

ある女性がいました。その女性は私の患者さんだったのですが、ある事にずっと悩んでいました。それは一緒に住んでいる実のお母さん(80歳)についてです。

 

お母さんは、元々頑固で怒りやすい性格です。それならまだいいのですが、先日「財布が盗まれてしまった!お前が盗んだな!」と怒鳴られてしまい、すごく悲しくなったと言います。自分は絶対にお母さんの財布を盗んでいないどころか、ベッドの下から出てきて、「お前が隠したな!」と言われたとのことです。

 

私はその話を聞いてすぐに直感したのですが、お母さんはおそらく認知症を発症したのだと思いました。そしてその事を伝え、お母さんを病院に連れて行ってみてはと伝えました。そうした所、やはりアルツハイマー型の認知症で、物を盗まれたと思い込んでしまう「物盗られ妄想」という症状の一つだと説明されたそうです。

 

そして、患者さんはこう私に話してくれました。

 

「認知症は物忘れが激しくなる病気だとばかり思っていました。けれど、今回のような症状がある事を知ってびっくりしました。まさか自分の母がなるとは思いませんでしたが、今はその事を知って、何かお母さんのことで問題が起きても、病気なのだから仕方がないと、冷静になる事が出来るようになりました。少し楽になりました。」 こう話してくれました。

 

勉強をして知識があれば、どうしてそうなっているのか分析し、冷静に受け止め、対策を練る事が出来るのです。

 

それも、ストレスに強くなる一つの方法だという例でした。

 

次は25歳の女性の例を見てみましょう。

 

例2)ある25歳の患者さんの例

ある25歳の女性がいました。その女性は、昔からある事にずっと悩んでいました。それは自分の「完璧主義」の性格についてです。その性格のせいで、沢山の友達と喧嘩してしまうのだそうです。

 

その人が話すには、初めのうちは色々と我慢出来るのですが、仲が良くなってくると素が出て怒ってしまうと言います。例えば、その人の朝が弱い所や、約束に遅れる所、部屋が汚れている所など、後から思い返せば言わなければ良かったと思う事も、どうしても気になってしまって、怒ってしまうというのです。

 

そして私は、その患者さんと話しているうちに、完璧主義になっている理由が家庭環境にあるかもしれない事を伝えました。というのは、厳格なお父さんとお母さんに育てられた人は、完璧主義に育つ可能性があるからです。ちなみにその学問を、交流分析(精神分析を大衆向けに分かりやすく説明した学問)と言います。

 

その話をすると、その患者さんはすぐに本屋に行って、交流分析について勉強したそうです。そして、こう話してくれました。

 

「お父さんとお母さんの仕事は学校の先生同士の結婚でした。そして、両親は家に帰って来た時も、ご飯の食べ方やお箸の持ち方、テレビの時間などもしっかり決まっていました。そんな環境で育って、私も無意識に先生が理想のようになっていた事に気づきました。これからは、自分がそうなりやすい考え方だという事を受け入れて、人と接する時は先生にならないようにしていきたいと思います。」

 

その後外来で、「人とトラブルになる事がすごく減り、ストレスもだいぶ減った」と言っていました。

 

ちなみに交流分析は、人の考え方や思考パターンを分析する手法として研究された学問です。

 

からだプランのコラムでも書いていきますが、興味があれば勉強してみると面白いかもしれません。

 

この例も、勉強する事によって知識がつき、その結果としてメンタルが強くなったと言えます。




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