《医師直筆》なぜ頑張れないのか。理由が分かれば頑張れる!
こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。
普段は総合診療医として働いています。
からだプランにお越し頂き、ありがとうございます。
皆さんもご存知の通り、病院にはたくさんの患者さんが来院します。
その中には、ゆっくり時間をかけてお話しすることが出来たら、きっと良くなるだろうな、と思う患者さんも沢山います。
そこで、からだプランの出番です!
からだプランでは「楽しく、正しく、いい身体♪」をモットーに、医学をたくさんの方に楽しんでもらえるよう、健康コラムを書いています。
今回は「なぜ頑張れないのか。理由が分かれば頑張れる!」というタイトルでコラムを書いてみたいと思います。
かくいう私も昔からモチベーションを上げるのに苦労していました。
そして、医学を学ぶにつれて、やる気を出したり頑張るためには、色々な方法がある事を知りました。
このコラムでは、人間が頑張れない理由を知る事で、逆に頑張れるようになる方法を伝授したいと思います。
メンタルを強化する方法はYouTubeでも解説しているので、動画で学びたい方は是非覗いてみてください(*^^*)
まずはいつも通り、外来でよくあるやりとりを(冗談まじりで)ご紹介したいと思います。
患者さん
「ねえねえ先生。やる気スイッチってあると思う?」
橋本
「うん、あるよ。俺の場合は首の後ろと背中についてるよ。服脱ごうか?」
患者さん
「え、見たい見たい!服脱いで見せて!」
橋本
「え、やめてって言ってほしかったんだけど。(; ・`д・´) 人が頑張れる理由とか、頑張れない理由を知っていると、頑張りたい時に頑張れるようになるんだよ。」
患者さん
「それ凄い!私のおでこにも、そのスイッチつけて~!」
橋本
「あれ!?まだスイッチがあると思ってる。(;´・ω・)」
という事で、今回は頑張りたい時に頑張れるようになる方法を伝授したいと思います。
☆人は意味を感じる事が出来ない時に辛い
まず、人が頑張る事の出来ない状況を知っておくことが必要です。
直感的に分かるかもしれませんが、人は「意味を感じる事が出来ない時」に、とても辛いと考えてしまいます。
医学的に説明すると、人は行動の結果を無意識に予測して、やめた方がいいと脳の神経細胞が自動的に興奮してしまっている状態です。
例えを挙げてみたいと思います。
小・中学校の時に、ご両親から「勉強をしなさい」と言われた経験が、誰しもあると思います。
その時に、素直に喜んで勉強をすることが出来たでしょうか。
「何点以上だったらハンバーグ」とか、「頑張れたらみんなで旅行に行きたい」など、ご褒美のようなものがあった人も多いのではないでしょうか。
物心がついていない時には、ある程度、ご褒美で頑張る事が出来ました。
ですが、このコラムを読んでいる読者さんは知恵も知識も十分に高いですので、子供だましは通用しません。
しっかり意味を感じなければ、行動をするのは難しいのです。
☆成長を感じるためには行動しかない
それでは、人はどのような時に、意味を感じて頑張ることが出来るのでしょうか。
実はこれは医学的に結論があります。それは「成長を感じた時」なのです。
仕事の一例
例を挙げてみましょう。
あるOLさんがいるとします。
仕事を頑張れなくなってしまった
その人は就職して4年目です。
徐々に自分の仕事に慣れ、出来ない事もなくなってきました。
しかしその反面、少しマンネリになってしまい、気分が落ち込むようになりました。
「私、なぜこの仕事をしているんだろう。」
「最近は成長を感じないなあ。正直言って、つまらないなあ。」
「この仕事は他の人でもいいんじゃないかなあ。私の意味あるかなあ。」
そして、徐々に元気がなくなってしまいました。
転職しようと思ったのですが、家族に大反対され、踏み出せず、結果的に心が病んでしまいました。
「辞めたいけど辞められない…」
「辞めたらどうなってしまうんだろう…」
「いっその事、病気になったら楽かもしれない…」
これは、「意味を感じる」というのが、人間にとって大変重要であることを表しています。
意味を感じる事が出来なくなると、人はストレスを感じて頑張れなくなってしまうのです。
このOLさんの場合は、仕事に意味を見いだせなくなった事が原因で、色々な事が積み重なり、心を病んでしまいました。
仕事が頑張れる理由があった場合
では、もしこのOLさんが、仕事に意味を見い出すことが出来ていたら、どうなっていたでしょうか。
ちょっと考えてみましょう。
「私のおかげでこのプロジェクトが上手くいったわ!私がいないとダメだったんだわ!」
「同じ時間で、もう一つ仕事をこなせるか、自分と勝負だわ!やる事が無くなったら企画書を持って社長の所に行っちゃおう!」
「三年後には転職する。そのための能力をここで鍛えるわ!」
この様に仕事にやりがいを感じる事が出来ていたら仕事を頑張れたと思います。
今回は仕事についての例でしたが、大学受験の勉強や、ダイエットのための食事と運動等、様々な場面で、意味を感じる事が出来るかどうかが重要です。
☆意味を感じる力を磨く方法
では具体的に、意味を感じる力を磨く方法をご紹介したいと思います。
それは「日記を書く」という方法です。
下の図を見てみてください。
日記の書き方は人それぞれです。
楽しく書いてくださいね。
そしてここでは、「意味を感じる力」を鍛えるために、意識すると良い事を一つだけ伝授したいと思います。
それは「成長」という観点から書くようにする、ということです。
もう一度、上の日記を見てみてください。
アルバイトでクレームを経験した時に、「嫌だったなあ」ではなく、「成長できた」「次につながる」と書かれています。
これは、嫌だった出来事に対して「意味を感じる」力を意識した書き方になっています。
この癖がつくようになると、どんなことがあっても、「経験できた、成長できた、意味があったんだな」と感じる癖がつきます。
これが意味を感じる力です。
生きていく上で、とても便利な力になります。是非身に着けてみてください(^◇^)