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《医師直筆》ノロウィルスによる食中毒は予防がとても大事!

ノロウィルスによる食中毒のニュースは、テレビなどでもよく見たり聞いたりしますよね。しかし、どのような感染経路で、どのような症状を引き起こすか詳しくご存知でしょうか?

 

こちらでは、とても身近にある感染症の1つ「ノロウィルス」の感染経路や症状をご紹介します。感染ルートを知ることで、自分の身や周りの方々を守ることができますよ。

 

■ノロウィルスとは

 

ノロウィルスは、急性胃腸炎を引き起こし、いわゆる食中毒のような症状(下痢や嘔吐)が起こるウィルス性感染症の1つです。

 

ノロウィルスが増殖する場所は人の腸管内であり、ウイルスの数が爆発的に増えるわけではありませんが、感染力が非常に強いので、とても気を付けなければなりません。

 

■ノロウィルスの流行時期

 

ノロウイルス感染症の流行時期は11月頃から始まり一番の流行時期は12月から2月の間です。

 

しかし、年間を通して発生が確認されている上に、空気の乾燥と熱にも強く、自然環境でも長期間、生き続けることができます。つまり、年間を通じて安心できないのがノロウィルスなのです。

 

■ノロウィルス食中毒の症状は

 

ノロウィルスによる食中毒の症状は「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」です。

 

しかも、突然吐き気や嘔吐に襲われる上に、その症状は強く、嘔吐を我慢することができず、トイレまで間に合わないという人も少なくありません。

 

発熱も伴いますが、高熱になることは少なく、症状の期間は1日から2日で治まることが多いのですが、その期間の嘔吐・下痢の回数が激しいです。

 

○注意が必要なのが「不顕性感染」

 

ノロウィルスは人の腸管内で繁殖します。そして、繁殖したノロウイルスは便とともに排出され、何かしらの方法で別な人に感染します。これを不顕性感染といいます。

 

この場合、ノロウィルスに感染した自覚のない人が感染源となってしまうことが少なくありません。周りにノロウィルス感染者がいた場合は、特に不顕性感染に気を付けることが必要です。

 

■ノロウィルスの感染を防ぐ方法

 

ノロウィルスの感染理由のほとんどが経口感染で、ノロウィルスの感染は大きく2つに分けることができます。

 

○食品からの感染

ノロウィルスの感染が疑われる食品ではカキなど2枚貝です。ノロウィルスは2枚貝で増殖はされませんが、2枚貝が感染源となる理由は、2枚貝はノロウィルスを体内に蓄積できると考えられているためです。

 

この場合の感染を防ぐ方法は食材の十分な加熱です。中心部を85度以上で90秒以上加熱すると感染の可能性は無くなります。

 

○人からの感染

腸管内で繁殖したノロウィルスは感染者の嘔吐物や便を触れたことで口に運ばれて感染する接触感染がありますが、さらに恐ろしいのが、飛沫感染です。

 

嘔吐物や便が乾燥しウイルスが空気中に飛び散り感染する飛沫感染は感染が大きく広がるので注意が必要です。

 

この場合感染を防ぐ方法は健康チェックを万全にし、嘔吐物・下痢などの処理に十分に気を付けます。

 

嘔吐物の処理は時間が経つほど感染の危険が増しますので早めに処理が必要です。マスク・ゴム手袋・防御用の眼鏡を着用し、雑巾・タオルで嘔吐物を除去しさらに消毒します。

 

また、汚れた衣類を洗濯する際にも注意が必要で、一緒に洗濯した衣類や洗濯機にもノロウイルスが付着する可能性があるので、まずは汚れた衣類を水洗いした後、消毒を施し洗濯します。

 

■ノロウィルスに感染したら

 

ノロウィルスに特効薬はありません。ノロウィルスの症状期間は1日~2日なので、その期間、脱水症状に注意しながら経口あるいは点滴等で水分補給が必要です。

 

■まとめ

 

ノロウィルスは非常に感染力が強く、集団食中毒の事例も少なくありません。

 

経口感染・接触感染・飛沫感染で次々と感染者を増やし、感染現場が学校や幼稚園、病院ですと大きな被害になってしまう場合もあります。ノロウィルスに感染したら、なるべく人との接触を避けることが必要です。また、介護する方は自分の身を守るための十分な消毒が必要です。

【 著者プロフィール 】

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  名前:橋本将吉(まさよし)

  専門:医学教育・内科医師

 勤務地:東京むさしのクリニック

生年月日:1986年7月28日

出身大学:杏林大学医学部医学科


難しいけど大切な医学知識を、いかに分かりやすく知ってもらえるかをモットーに日々奮闘中。


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