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《医師直筆》医学部は入ってから何を学んで勉強しているの?

 

こんにちは。からだプランの橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

沢山の人にからだプランを活用してもらうために、色々なテーマでコラムを書いています。

 

医学の知識を学んでもらうためには、医者の思考回路を知っていると、より深く学ぶことが出来るだろうと思うようになりました。

 

そこで今回は、「医学部に入学してから学ぶ事」というタイトルでコラムを書いてみる事にしました。

 

医学部に入った気持ちで、是非楽しく読んでみて頂きたいと思います。

 



☆医学部に入学!まだ勉強!?

長い時間の勉強を終えて、晴れて医学部に入学する事が出来ました。

 

周りの人も次のように声をかけてくれます。

 

「医学部に合格したんだって!?おめでとう!」

「将来病気になったら診てもらわなきゃなあ!」

「これで受験勉強とはお別れだね!お疲れ様!」

「一生懸命勉強した甲斐があったね!ゆっくり大学生活を楽しむといいよ!」

 

残念ながら、そうはいかないんです。

 

実は医学部では単位という概念がほとんどありません。

 

理由は、すべての科目が必修科目であり、一つでも落とすと留年になってしまうからです。

 

留年になってしまっては大変です。

 

もう一年分の学費が待っています。

 

医学部の学費は、誰もがご存知の通り、一年分でもかっこいい車が買えてしまいます。

 

というより、その分生活が苦しくなってしまう現実です。

 

そのため、絶対に留年は出来ません

 

また、科目数も尋常ではなく、一年に少なくとも15科目以上の試験があります。

 

その上、医学はそれぞれが専門分野に分かれており、とても深く勉強する必要があります。

 

繰り返しますが、すべて必修科目ですので、一つでも落とす事は許されません。

 

結果的に医学生は勉強漬けになります。

 

気分転換になりうるのは部活動サークル時々の塾講師のアルバイトぐらいです。

 

励みすぎると留年してしまいます。



☆医学部低学年で学ぶ事 「基礎医学」

医学部で学ぶ事を低学年で学ぶ事と高学年で学ぶ事の二つに分けてお話ししたいと思います。

 

低学年では「基礎医学」について勉強します。

 

基礎医学とは、字の如く医学の基礎となるものという意味です。

 

教えて下さる先生は、研究をしている先生が多い事が特徴です。

 

基礎医学にはざっと次のような科目があります。

 

解剖学、統合生理学、細胞生理学、生化学、薬理学、病理学、感染症学、衛生学、公衆衛生学、統計学、法医学、生物学、物理学、化学、医学英語、心理学 、、、等

 

聞いた事のある科目もあると思います。

 

解剖学や薬理学というのはイメージしやすいのではないでしょうか。

 

解剖学では、人の身体についてどこに何があるのか、どのように機能しているのかという事を学びます。

 

薬理学では、薬がどのように人の身体に作用するのかという事について細かく学びます。

 

しかし、医学部生と言っても所詮は低学年です。

 

この間まで英語や数学や物理や化学しか勉強した事がありません。

 

そのため、医学の専門用語にいきなり触れて勉強しなければならないのは皆一緒です。

 

受験以上に勉強していると話す医学生も少なくありません。




☆医学部高学年で学ぶ事 「臨床医学」

今度は臨床医学について説明したいと思います。

 

基礎医学では医学の基礎を学びましたが、臨床医学はその応用と言っても過言ではありません。

 

イメージが湧きにくいと思いますので、先ほどと同様、臨床医学にはどのような科目があるのか列挙してみましょう。

 

内科学、腫瘍内化学、高齢医学、精神神経科学、小児科学、外科学、救急医学、脳神経外科学、心臓血管外科学、整形外科学、皮膚科学、形成外科学、泌尿器科学、眼科学、耳鼻咽喉化学、産科婦人科学、放射線科学、放射線腫瘍学、麻酔科学、臨床検査医学、リハビリ医学、脳卒中医学 、、、等

 

基礎医学に比べ、聞いた事がある科目が増えたのではないでしょうか。

 

それは、臨床医学が「臨床現場の医学」だからです。

 

つまり、基礎医学が人間の正常構造を学ぶ学問であり、臨床医学が病気の仕組みを学ぶ学問であるという事を意味しています。

 

正常が基礎医学、病気が臨床医学とイメージして頂ければと思います。