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《医師直筆》研修医はブラックで怒られて激務?一日の流れ!

からだプラン編集部

 

こんにちは。からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

そして色々なテーマでブログも書いています。

 

最近、医学の知識を学んでもらうためには、医者の思考回路を知っていると、より深く学ぶことが出来るだろうと思うようになりました。

 

そこで今回、「研修医のリアルな一日」というタイトルでコラムを書いてみる事にしました。

 

是非楽しく読んでみてほしいと思います。



☆初期臨床研修について

医学部では人間の身体について様々な角度から勉強しました。

 

次に、卒業試験に合格して医学部を卒業し、同時に医師国家試験に合格して医師免許を取得して、晴れて医師として研修が開始になります。

 

ご存知かもしれませんが、この時を初期臨床研修医と言います。

 

初期臨床研修では、厚生労働省が作った枠組みの中で、各々の病院の特徴を出したプログラムに、2年間参加する事になります。

 

病院によっては内科研修に偏っている場合もありますし、外科研修に力を入れている病院も少なくありません。

 

医学部の6年生の時に、自分が希望した病院に進む事になります。

 

初期臨床研修では、主に外科、内科、救急、へき地医療、産婦人科を研修します。

 

病院によって研修日数に違いがあり、「自由選択」という期間を設けて、研修医自身で興味のある科を多く回れるようにしている病院も多くあります。

 

ちなみに私の場合は、地域医療と救急に強く興味があったため、生まれ育った東京から離れ、とある北海道の総合病院で研修する事にしました。

 

そこでは、外科と麻酔科を六か月間、内科を三か月間、循環器内科を三か月間、そして二年間は月に八回の当直で救急医療を学びました。

 

半径50キロメートルから集まる救急車は、私にとって大切な経験となりました。



☆臨床研修は激務なのか!?

少し前に流行ったドラマや映画などのイメージで、研修医は粉になるまで働かせられるというイメージがある人も多いと思いますが、事実ではない時もあります。

 

それは研修を受ける病院次第かもしれません。

 

忙しい病院では、研修医とか上級医とか関係なく、本当に誰も寝ていません

 

なんだか途中から良く分からないチキンレースの様で、「はい、俺は三十六時間寝てないー」とか、「はい俺の勝ちー。四十二時間ー。」なんて会話になったりもします。

 

当時の私の上級医の一人で、「寝てない方が力が出るぞ、医学的には証明されてないけどな」なんて光っている先生もいました。

 

逆に少し落ち着いた病院もありますが、今はどこの病院も混んでいるので、、、。

 

また、厚生労働省から、「研修医は雑用係ではない、こき使いすぎるな」なんてお達しも出た事があるので、最近は少し研修医事情も変わってきています。



☆研修医の一日は医師の一日

医学生の頃にも「ポリクリクリクラ」という実習がありますが、研修医になると仕事として病院にいますので、全く感覚が異なります。

 

そこで、ここでは研修医・医師の一日の大まかな流れを説明したいと思います。

 

7:30  カンファ(会議)

8:00  病棟回診・カルテ記入

9:00  手術or外来開始(入院が必要な患者さんがいれば、入院手続き)

13:00 外来終了・手術or病棟業務開始(入院した人がいれば診察へ)

17:00 カンファ(会議)

18:00 カンファ(会議)

ラスト   病棟回診

 

病院や科にもよりますが、大体はこのような流れです。

 

少し説明を付け加えていきたいと思います。

 

まず、朝のカンファは何をしているのか、という話をしたいと思います。

 

そもそも医療はチームで行わなければなりません。

 

医師・薬剤師・看護師・理学療法士・作業療法士さん等、一人の患者さんを多くの人がサポートします。

 

そこで必要なのは情報共有です。

 

「昨日の夜に新しい薬が内服開始になりました。注意して観察するようにしてください」

「二日後に手術なので、薬が中止になっています。出血に注意してください」

「Aさんは不安が強いと言っていましたので、声をかけるようにしてあげてください」

「検査結果が出て、手術の方針が変わりましたので、報告しておきます」

「夜中の救急外来にて、新しい患者さんが入院となっています。患者さんの情報は~」

 

それぞれの担当が、急いでまとめて準備をして、全員に分かるように説明します。

 

分からない事や個人的に聞きたい事がある場合には、カンファ終了後に直接聞いたりもします。

 

朝の病棟の回診についてですが、患者さん一人一人から、変わった事はなかったか、心配な事は無いか等を聞いて回ります。

 

そして診察をして、ナースステーションに戻り、カルテに大切な事を記入します。

 

そして、何か変わった事があれば、検査を追加したり、上級医に方針の修正を伝えます。

 

蛇足ですが、私は研修医になりたての頃は怒られてばかりでしたので、回診が逃げ場でした( ̄▽ ̄;)

 

患者さんは粗探ししてまで怒りませんからね。

 

そして、楽しかった内容も逐一カルテに書いていました。

 

看護師さん達も笑いながら読んでくれていたのを覚えています。

 

ですが、その時の上級医には「いいか、ポイントを絞らないと、お前のは交換日記みたいだぞ」なんて言われた事がありました。

 

確かにその通りだと反省しました( ˘ω˘ )

 

外来の様子については次の項からお話ししますが、入院の手続きについて補足したいと思います。




読者の方の中で、「なんでこんなに待たされるんだ。予約制なのに1時間以上も待たされている」という経験がある方はいませんか。

 

それはこの、入院の手続きが原因になっている事があります。

 

外来には沢山の患者さんが訪れます。

 

軽症の方から重症の方まで様々です。

 

そしてもし、重症度が高く入院が必要な場合には、すぐに治療を開始しなければなりません。

 

治療を開始する際には、間違った事をするわけにいきませんので、詳細な問診、検査、診断が必要不可欠です。

 

そのためどうしても時間がかかってしまうのです。

 

しかし、外来の患者さんを待たせているので、検査結果が出てからではなく、全て同時並行で行っていたりします。

 

夕方以降のカンファレンスは、一日の出来事の確認や患者さんの情報共有を行います。

 

新しい患者さんは入院していないか、変化のある患者さんはいないか、治療方針に変更の必要な患者さんはいないかどうか、そして夜に来そうな外来の患者さんはいなかったかどうかなど、話さなければいけない話は沢山あります。

 

そして忙しい日には、この時が唯一、研修医が上級医に質問できる時間となります。

 

沢山質問して、沢山怒られて、次の日には出来る事がさらに増えて、、、そうやって研修医も成長していくのです。

 

また、定期的に病理の先生他の科の先生とカンファレンスを行ったりする事もあります。

 

当直であれば、次の日の朝まで引き続き業務が続きます。

 

眠くはないのか、という質問は受け付けていません。

 

さらに、昔私が働いていた病院では、当直が次の日の朝の8時45分に終わり、そのまま一日の業務が始まっていました。

 

最近はそういった病院は減ってきていますが、患者さんが多く集まる病院では仕方のない事かもしれません。



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