健康ブログ

《医師直筆》医師国家試験は簡単?落ちるの?難易度の真実!

からだプラン編集部

 

こんにちは。

 

からだプラン代表医師の橋本です。

 

普段は内科医として働いています。

 

からだプランを知ってもらうために、色々なテーマでコラムを書いています。

 

最近、医学の知識を学んでもらうためには、医者の思考回路を知っていると、より深く学ぶことが出来るだろうと思うようになりました。

 

そこで今回、医学生が6年間の勉強を終え、「医学部を卒業する時に学ぶ事」というタイトルでコラムを書いてみる事にしました。

 

是非楽しく読んでみて頂きたいと思います。




☆医師国家試験とは

医師国家試験とは

国家資格の一つである医師免許を取得するための国家資格ですね。

 

医学部の学生さんが卒業時に合格して晴れて医者として歩み出す、なんてとこをイメージする人が多いと思います。

 

受験資格

医師国家試験は厳密に医師法によって受験資格者が規定されています。

 

基本的に規定を満たした大学の医学部を卒業することが条件となります。

 

また、海外の医学校や海外での医師免許を持っていた場合など、厚生労働大臣の認定のもと受験できます。

 

難易度

医師国家試験の合格率をご存知ですか?

 

医師国家試験の合格率は毎年90%前後になっています。

 

一般的な国家試験と比べて非常に高い合格率となっています。




☆医師国家試験は簡単??

医師国家試験は簡単なのか

先ほど医師国家試験は他の国家試験と比べて合格率が高いことをご紹介させていただきました。

 

この話をすると「医学部に入学は難しけど医師国家試験は簡単なんだね」、なんてことをおっしゃる方がいらっしゃいます。

 

しかし、その認識は正しいでしょうか?

 

なぜ医師国家試験の合格率が高いか考えてみましょう。

 

そもそも誰でも受けられない

まず、医師国家試験はだれでも受けることができません。

 

あまり知られていませんが、医学部卒業には6年間様々なカリキュラムを合格する必要があります。

 

また、卒業するには卒業論文の作成ではなく卒業試験に合格しなければなりません。

 

そして、その卒業試験は医師国家試験よりも難しいと言われています。

 

つまり、医師国家試験を合格できるレベルが、医学部の卒業レベルということになります。

 

医師が減ってしまう

また、現実的な理由として合格率の低下による医師の減少が挙げられます。

 

実は厚生労働省によって医師の数はコントロールされています。

 

それゆえ、毎年明確な合格ラインはありません。

 

医学生の生活

医学部は他の学部とは一線を画す入学難易度で知られています。

 

そして、医学部に入学後6年間様々なカリキュラムに合格するために日々勉強します。

 

また、卒業時の約半年は平均15時間も勉強するなんて話もあります。

 

それでもなお全員合格とはなりません。




☆医師国家試験の知られざる一面

日程

医師国家試験は3日間行われます。

 

9:30~17:30の間に120~150問を解きます。

 

つまり、3日合計で400問以上解答し続けるという、知識だけでなく体力も必要とする試験なんです。

 

また、一発勝負であることから度胸も必要と言われています。

 

合格基準

合格基準は以下の項目を基準値以上ですべて満たすことが必要となります。

 

  • 一般問題(総論+各論)
  • 臨床実地問題(総論+各論)
  • 必修問題(一般+臨床実地)
  • 禁忌肢の選択数

 

禁忌肢とは、それを選択肢の中から選んだ場合医師としての素質を疑われる選択肢の事です。

 

だいたい禁忌肢を3つ以上選択すると、その時点で不合格となります。

 

実際に解いてみよう!

問)

65歳の女性。腹痛を主訴として家族とともに緩和ケア外来を受診した。

一年前に癌の手術を受け、一か月前から腹痛が出現した。

体中に転移もしており、予後は二か月程度であると考えられる。

医師が患者に根治は困難である事を伝えた。

患者は涙流したまましばらく沈黙が続いた。

その後、医師が「お話を続けてもよろしいでしょうか」と声をかけると患者はうなずいた。

 

次に医師がかける言葉として適切なのはどれか。

 

①何かかなえたい希望はありますか
②来週落ち着いて話し合いましょう
③あまりお役に立てる事はないようです
④残された余命について話し合いましょう
⑤今どのようなお気持ちか話していただけますか

(医師国家試験より抜粋して引用)

 

正解は⑤です。

 

理由は・・・実際の医学生の正答率もバラバラです。

 

それぞれの選択肢を検討してみても、その時の状況によって、どれも間違いになりえます。

 

ちなみに、このような問題は医学生の間で難問と呼ばれたり、奇問と呼ばれたり、ひどい場合には悪問と呼ばれたりします




他の記事を探す

※空白文字だけでは検索できません