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《医師直筆》外来ってどんな感じ?研修医を経験してみよう!

からだプラン編集部

こんにちは。からだプランの橋本です。

 

普段は総合診療医として働いています。

 

最近、医学の知識を学んでもらうためには、医者が経験している事を知っていると、より深く学ぶことが出来るのではないかと思うようになりました。

 

そこで今回、研修医で勉強する事である、問診・診察・検査についてブログを書いてみる事にしました。

 

是非楽しく読んでみて欲しいなと思います。




☆診察の流れ

これから研修医で学ぶ事について話していきますが、その前に一般の診察の流れを知っていると便利なので、改めてお話しをしたいと思います。

 

診察は一般的に次の流れで行われます。

 

順序が変わる事も当然あります。

 

①病歴の聴取(問診)

②診察(視診、聴診、触診、打診)

③検査や画像診断

④診断

⑤治療



☆研修医で学ぶ事 外来での問診

問診という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。

 

診察の一番初めに、患者さんの話を聞く行為の事を言います。

 

患者さんは様々な訴えをもって病院に来ますので、まずはお話を伺いましょう、という事です。

 

ちょっと問診の様子を見てみましょう。

医師
「(ピンポーンという呼び音)患者さん、2番診察室にお入りください。」

 

患者さん
「すいません、一週間前から頭が痛くて。」

 

医師
「あら、それは大変ですね。どのような痛みですか。」

 

患者さん
「ずきんずきん、と拍動するような痛みです。」

 

医師
「では今までに同じような症状になった事はありますか。」

 

患者さん
「はい、1年前に同じ時期に。それで病院に行ったら、気のせいだって言われて、気づけば治ってて。」

 

医師
「なるほど。その時の痛みと同じですか?」

 

患者さん
「いや、今回は少し違う気がします。」

 

 

やりとりをしながら情報を集め、疑われる疾患を探ります

 

問診で診断可能な疾患も多くあるので、とても重要です。

 

ですが、研修医になりたての先生は、まだ医学を人に応用した事はほとんどありませんので、どのような疾患を疑って、そのために何を質問すればいいのか分かりません。

 

毎日が新鮮で、ドキドキの緊張の嵐です。

 

「これは聞いたのか」

 

「あの可能性は考えたのか」

 

「問診は重要だぞ」

 

「問診しなければ医者じゃないぞ」

 

と、何度も上級医に怒られながら、研修医は問診の重要性を知るのです。

 

ちなみに、問診では次のような事を聞くべし、というのがあります。参考に挙げておきます。

 

主訴(自覚症状の中でも、受診しようと思ったきっかけの事です)

 

現病歴(症状が、いつからどのように起こって、どのように良くなったか、もしくは悪くなったかなど。他の病院の受診歴なども含みます)

 

既往歴(これまでにかかった事のある病気の事です)

 

家族歴(血縁に病気があるかどうかです。遺伝性の病気の可能性を疑って聞きます。亡くなっていた場合には、死因も聞きます)

 

内服薬(現在内服している薬を聞きます。その薬剤のせいで症状が出ている場合や、逆に他の症状が消失してしまっていて分かりにくくなっている場合もあります。慣れてくると、お薬手帳を見せてもらう事で、これまでどのような治療を行ってきているのか、多少の推測をする事が出来るようになります)

 

アレルギー歴(聞いておかないと、処方する時に大変な事になってしまう可能性があります。また、慢性鼻炎や蕁麻疹の原因になっている事もあります)




☆研修医で学ぶ事 外来での診察

次に診察について説明したいと思います。

 

問診の時と同様に、診察についても実際の状況について説明してみたいと思います。

 

 

医師
「分かりました。では診察に移りますね。」

 

患者さん
「はい、お願いします。」

 

医師
「ではまず、顔を動かさずに、眼だけを動かして、動く指先を見ていてください」

 

患者さん
「(眼を動かす)」

 

医師
「ありがとうございます。次に思い切りしかめ面をしてください」

 

患者さん
「(顔をしかめる)」

 

医師
「次に手足をバタバタしてみてください」

 

 

このように、どんどん診察をしていって、これは大丈夫あれも大丈夫、あの可能性が高いか、この可能性は無いか、見落としている所見は無いか、と診察を進めていきます。

 

診察をする重要性は、医師としての成長にも関わります。

 

何週間か通ってもらい、実際の疾患が何か分かった時に、あの時の所見はこの病気を示していたのか、という答え合わせになります。

 

研修医は経験がありませんので、とにかく沢山の診察をして、沢山の答え合わせをして、徐々に精度が上がったり、要領がよくなったりするのです。




☆研修医で学ぶ事 外来での検査

次に検査について説明したいと思います。

 

・血液検査(採血、様々な項目があります)

 

・尿検査(採尿、様々な項目があります)

 

・エコー(部位)

 

・X線(部位)

 

・CT(単純かそれとも造影か、頭部、胸部、腹部、骨盤など)

 

・MRI(撮影条件や部位など)

 

・PET

 

例えば、ただのすり傷で血液検査をする意味はありませんし、腹痛の人に頭部MRIをオーダーする意味もありません。

 

問診や診察で疾患にあたりをつけた上で、その人の問題を解決するための最低限の検査を適切に選ばなければなりません。

 

最低限のと言ったのは、無駄な医療費被爆などの侵襲を避けるためです。私は医者のこだわりセンスも重要だと考えています(*´▽`*)

 

研修医はよく、上級医に「この疾患の可能性を考えたか、この検査も入れなくていいのか」と怒られているので、過剰に検査をオーダーしがちです。

 

経験を重ね、徐々に適切な検査をオーダー出来るようになり、さらに成長すると、「まずはこの検査、それで分からなければ検査を追加していこう」というように、患者さんに合わせてオーダーしたり、時間軸を考慮したりできるようになります。



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